ぼくの人生そろそろマズイ

最近本気で危機感を感じ始めました。いつかは来るとは思っていたので「やっと来たか」という感じなのですが、今までの私の生き方ではどうも何事も立ち行かなくなってきました。

何度かnoteでも書きましたが、私は今までの人生で努力をしたことがほぼありません。強いて言うなら大学受験のための勉強を学校からやらされて少々頑張った程度で、それ以外はなーんにも頑張っていません。本当に。

自分で言うのもなんですが、勉強はそこそこできました。家庭環境がよかったことや、いい教師にめぐまれたことも理由のうちでしょう。

中・高は進学校に行ったものですから、学校が準備してくれたカリキュラムに沿ってテキトーに勉強して過ごしているだけでも、結構いい大学に行くことができました。

大学でもそうでした。偏差値が一番高いからという理由で選んだ学部の勉強に、興味は全くありませんでした。授業は初回のオリエンテーションだけ行って途中の授業は行くのが面倒だったので家で寝ていました。テスト前になると真面目に授業を受けていた友人に頼み込んでレジュメを見せてもらい、5,6個の科目を一夜漬けで勉強して臨んでいました。もちろん成績などいいはずもありませんが、一夜漬けでも単位はギリギリ取れてしまうものですから留年せずに卒業できました。

就活でも同じです。将来のことなど深く考えたこともないので、なんとなく色々なことができそうという理由で選んだ第一志望の企業に行きました。面接で一発ギャグを披露したら何故か受かりました。早期選考だったので受けたのは4社くらいで、4月末には内定をもらっていました。残りの大学生活は寝ていました。

正直なところ、それほどの努力をせずにそこそこの結果を出すことができる自分のことを、特別な能力があってすごい人間だと思っていました。でも実際にはすごいのは私ではなく私を勉強させた学校だし、私には特別な能力があるわけではなくただ勉強だけできる凡人でした。今まではそれでもなんとかなっていたのは、人がやれと言われたことをやっていればよかったからです。この勉強をしてください、こういうことについて書いてください、こういうことをやってみたらどうですか?そこに自分の頭で考えたことなどありません。

親がこの学校に行ったほうがいいというので行きました。先生がこの大学を受けてみようというので受けました。あいにく言われたことをやるのは得意でしたからなまじ上手く行って、自分で自分を勘違いしてしまっていました。つい最近になってやっと、自分の頭で考えて行動ができない自分に気づきました。私はやれと言われたことしかできない。

社会において、自分の頭で考えて行動できないのが如何に致命的であるか、皆さんはとっくにわかっていると思います。私は今気づきました。危機感を感じています。

この仕事をしてください。はい、わかりました。ではどうすればいいでしょうか?こうしてください。はい、わかりました。では次はどうすればいいでしょうか?こうしてください。はい、わかりました。あれ、これはどうするんでしたっけ。こうするんです。あ、そうでしたね。それで、次はどうするんでしたっけ。こうするんです。あ、そうでしたそうでした。
……あれ?今私はなにをやっているんでしたっけ。

私がダラリダラリと坂道を惰性で下っている間に、周りは脳みそに汗をかきながら坂道を必死に登っています。登った先に何があるかは知りませんが、達成感だとか幸せと同時に、多分また坂道があるのでしょう。キツイので坂道なんか登りたいとも思いませんが、頂上の景色は登った人にしか見えません。たぶん登ったほうがいい景色が見えるのでしょうね。下った先には何があるかというと……はるか上にいる人々を見上げて恨み言を吐く自分が見える気がします。

変わろうと思ったら変われる!なんて甘い考えはありませんが、せっかく気づいてしまったのでちょっとはあがいてみようと思います。少しは高いところに行けて、見える景色が変わるといいかな。悲しいことに気づいてしまったのに不思議と前向きな気分です。こういう気分になったのは花壇のツツジのピンクが鮮やかだったからかもしれません。

こんなことを散々書いた上でなんなんですが、精神を病んでいるわけではありません。多少落ち込むことはありますけど、食事がとてもおいしいので元気です。こういうときは単純な脳みそで良かったと実感します。食事がおいしいうちは何事も大丈夫です。今日の晩御飯はエビフライなので、明日は百人力だ!

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