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クリムゾン・ハンターというラノベについて

忘れていた過去

少し前のことですが、急に実家の妹から電話がかかってきたことがありました。普段から頻繁に連絡を交わすわけではないため、少し驚きながら電話にでると、引っ越しに伴い家の荷物を整理中に、俺の持物が大量に入っている段ボールが発掘されたため、必要であれば宅急便で送ってくれるとのことでした。

ダンボールの中には、俺が中学生ぐらいの頃から高校卒業くらいまでに集めてきた色々な本が入っており、小さな引っ越し用ダンボールで10箱ぐらいありました。
さすがに量がありすぎるため、必要なもの、捨てるには忍びないものを厳選し送ってもらいました。
家族とTV電話をしながら、中〜高校ぐらいの頃に好きで買ってたものが入っているダンボールの中身を見せてもらい、要不要を判断するという貴重な経験をしました。心当たりのある人、今のうちだ。何か事が起きてからでは遅いのだ。

発見したもの

ダンボールの中からは、色々と当時好きだった小説やらラノベやらが見つかり、なんとも懐かしい気持ちになりました。(ザンヤルマの剣とか狗狼伝承とか・・・)

せっかくなので、俺が好きだったいくつかの本やラノベについて、紹介というか感想というか、そういうものを適当に垂れ流していこうかなと思います。

クリムゾン・ハンター

ということで、今回の題名にもなっているラノベです。

著者は渡邊裕多郎氏。小学館のスーパークエスト文庫というレーベルです。ガガガ文庫の前身になるんでしょうか。(今回の話に何の関係もないけど、ガガガ文庫のケモノガリめっちゃ面白いですよね

実家から送られてきた段ボールから、久方ぶりに手に取ったときに、すごく懐かしい気分になりました。なんだか無性に他の人の感想が気になりまして「クリムゾンハンター 感想」とかでググったんですが、なんと全くヒットしない。「実本として持っているのは俺一人なのではないか。」「それどころか、読んだことがある人は俺一人なのではないか」という、謎の寂寥感に襲われたため、きっと存在するであろう俺以外の読んだことのある人に「君は1人じゃないよ」と伝えたくて、ここに感想を書いておきます。

ざっくりとしたあらすじと感想

主人公の村雨君は、表向きは普通の大学生として過ごしつつ、先祖代々の家業である情報屋一家(もちろん忍者)の末っ子として、いろんな仕事をこなしつつ日々を過ごしていました。ある時、ひょんなきっかけで大学のマドンナの親父さんが、アメリカのスゴイ企業(バックにはスゴイ財団がついてる)から狙われているスゴイ科学者(マッド)であることを知り、興味本位で調べ始めます。美人の女暗殺者(もちろん忍者)に命を狙われたり助けたり仲良くなったりしながら、最終的に地球を守るために宇宙由来の怪生物と銃や忍術で戦うことになるのでした。

だいぶいろいろ詰め込みすぎじゃない?

だがそれがいい。全要素をエンタメに振り切っている小説で、色々と内容に突っ込みながらでも楽しめるし、頭空っぽにしながらでも楽しめる、とても面白いラノベであることは間違いないです。もちろん人は選びます。

もし読んだことのない人で、以下の要素が好きな人は、気になったら読んでみてください。

神風殺人拳を使う忍者の末裔

・美人の殺し屋(もちろん忍者)

・アメリカのスゴイ企業のバックにいる、超金持ってる財団(総帥はサイボーグ)

・隕石についていたケイ素の単細胞(もちろん怪物に成長し、当然暴走する

・・・あらすじと要素だけで、読んだことのない人でも、話の内容が丸わかりのような気がしますが、そのうえで面白いラノベだと思います。機会があればぜひ。

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