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3分の価値と継続性

インスタントといえばカップラーメンで、
カップラーメンといえば「3分」が定番だと思う。
お湯を注いでから2分だと早いと思うし、
4分と書いてあると「長めに待たすとは美味しいんだろうな」と思う。

カップラーメンは引き続きそれでいいと思うが、
他の製品や流行はいかがなものだろうか。と思う。

待ち時間は短く、次から次へと新しいものが現れては去って行ってしまう。
コンビニに並ぶ製品やテレビやネットで流れるニュースも御多分に漏れず、
とてつもない速さで入れ替わっていく。
それはもう、製品やニュースがその場を盛り上げるだけの即席な「インスタント」のようだと感じる。
アッという間に見なくなる製品があれば「短命だったね」と言われ、
人気に火が付き1か月程度店頭に並んでいると「まだ置いてあるってことは流行ってるんだな」と思う。

しかし、本当にそれでいいのか。と思う。
モノの流れが速かったり、情報が先行して物事が動いていることも承知しているが、それにしても何事につけても「速くて軽い」印象を受ける。

それは、作り手(メーカー)も売り手(小売店)も買い手(買い手)の全員にいえると思う。
作り手は、本当に息長く安定して売れる製品を作るのが目標だと思っている。
お店に当たり前にあって、全員が疑いもなく買っていくような、多くの方の日常に当たり前に存在する製品を生み出す仕事をしなくてはいけない。
売り手は、当たり前にある製品をしっかり消費者の手に届けられるように展開しないといけない。
買い手も、自分に何が必要で、どれを購入するのか目途をつけておかないといけない。

しかし、どれも義務ではない。
なので、三者三様に手のひら返しのように裏返るため、新商品も定着しなければ、売り場にも新鮮味がなく、購買力も高まらないだろう。

情報化社会でネットもあればスマホもあるために、全体の流れが速いのは百も承知で、その点についてはメリットの方が多いのも承知しているが、ここらで一つ「定番」として売られる「当たり前」の製品が世の中に置かれてもいいように思う。

「3分」ではわからない、コースのディナーのような、しっかり時間をかけて噛みしめて、家に帰ってもニヤケテしまうような、そんな息の長い沸々とじっくりと人気が昇ってくるような商品が、三者三様に認められたうえで世に放たれるといいと思う。思うのです。

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