Unity - Splinesパッケージの使い方

Splinesパッケージの概要

UnityのSplinesパッケージを使うことで、曲線やジオメトリを簡単に作成し、新しいアセットを生成することができます。このパッケージは、ゲームオブジェクトとしてのスプラインの描画や、プレハブのレイアウトツールとしても利用でき、さらにランタイム中に動的なスプラインの作成も可能です。SplinesパッケージをUnityのパッケージマネージャーからインストールし、サンプルシーンをインポートすることで、その使い方を理解することができます。

スプラインの描画

スプラインはゲームオブジェクトのスプラインとして、または「Draw Splines」ツールを使用して作成できます。ノットを作成し、マウスを動かして再度クリックすると、スプラインが自動的にベジエ曲線にカーブします。ノットをクリックしてドラッグすることで、カーブの調整が可能です。スプラインを閉じるには、最初のノットにマウスを移動し、左クリックしてリリースするか、インスペクターの「Closed」チェックボックスをオンにします。

カーブの種類

ノットをクリックすると、カーブの種類を変更できます。デフォルトでは「Auto Curves」が使用されますが、「Linear」に変更すると直線的なエッジを持つスプラインになります。「Bezier Curve」は左右対称のハンドルを持ち、「Continuous Bezier Curve」はシームレスなカーブを維持します。「Broken Bezier Curve」は左右のハンドルを独立して調整できます。

プレハブのレイアウト

Splinesパッケージのサンプルフォルダには、プレハブをレイアウトするための例が含まれています。スプラインに「Spline Instantiate」コンポーネントを追加し、プレハブをスロットにドラッグすることで、アイテムをスプラインに沿って配置できます。配置方法を「Linear Distance」に変更すると、アイテムが一定の距離で配置されます。配置後は、スプラインをベイクして各プレハブを個別に調整できます。

ジオメトリの生成

スプラインからジオメトリを生成するには、「Spline Extrude」コンポーネントを追加します。ジオメトリの半径やプロファイルのエッジ、セグメント数を調整することで、滑らかな形状と適切なトライアングル数のバランスを取ることができます。パイプやリングの作成も簡単に行えます。

レーストラックの作成

スプラインを使用してレーストラックを作成することも可能です。Unityの「Carting Microgame」を使用すると、モジュール式の道路アセットを使って独自のレーシングゲームを作成できます。スプラインに「Loft」スクリプトを追加して道路メッシュを生成し、幅を調整することで、スムーズなカーブやチェックポイントシステムを簡単に設定できます。

カットシーンの作成

スプラインを使ったカットシーンの作成には、「Timeline」や「Cinemachine」と組み合わせて使用します。飛行機がリーダー機を追いかけるシーンを例に、スプラインを使って飛行機の軌道を定義し、スプラインに沿ったアニメーションを設定します。複数のカメラをタイムラインで切り替えることで、ダイナミックなカットシーンを作成できます。

まとめ

UnityのSplinesパッケージを使うことで、さまざまな形状やレイアウト、アニメーションを簡単に作成できます。インスペクターやツールパネルを駆使して、自由自在にスプラインを操作し、クリエイティブなコンテンツを作りましょう。

出典: 元動画

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