Android Healthの最新情報
Android Healthの進化
昨年、Health ConnectがAndroidプラットフォームの一部になると発表されました。現在、Health Connect対応アプリは500以上に達しており、Xiaomi、Oppo、OnePlusなどの新しいWear OSウォッチも登場しています。これにより、フィットネスアプリがWear OS上でより多くの体験を提供できるようになりました。
Google FitとHealth Connectのアップデート
Google Fitプラットフォームについても重要なアップデートがあります。2025年6月30日をもって、すべてのGoogle Fit API(REST APIを含む)が終了します。開発者は、Health Connectまたはモバイル用のRecording APIへの移行を検討する必要があります。
Health Connect
Health Connectは、Androidデバイス上で健康とフィットネスデータを保存・共有する共通APIです。ユーザーはデータへのアクセス権をいつでも管理でき、プライバシーが保護されます。
Recording API
Google Fit Recording APIを使用している開発者は、これをAndroid Healthプラットフォームの一部として引き続き利用できます。新しいAPIでは、歩数、距離、カロリーを効率的に記録でき、GoogleSignInも不要です。
Health Connectの新機能
今年、Health Connectには以下の2つの新機能が追加されます。
バックグラウンドデータ読み取り:
ユーザーの許可を得た上で、アプリがバックグラウンドでHealth Connectからデータを読み取ることが可能になります。これにより、ユーザーが他の作業をしている間もアプリが最新情報を保持できます。履歴データの読み取り:
ユーザーがアプリに過去30日間の健康データを共有することを許可する機能が追加されます。これにより、より完全なデータを基にした分析が可能になります。
Health Connectを活用した新たな体験
Adidas Running: ユーザーの運動ルートを活用し、トレーニングを適応させる新機能をHealth Connectで展開。
Terumo: 血糖値や血圧などのバイタルデータをHealth Connectに書き込み、他のアプリでのデータ読み取りを可能に。
ニュージーランド保健省: 心不全患者のリモートモニタリングプログラムを開始し、コスト削減とケアアクセスの向上を実現。
BetterSleep: 睡眠データをHealth Connectに書き込み、より深い洞察を提供。
Wear OS 5の新機能
Wear OS 5では、Health Services APIがさらに強化され、以下の新機能が追加されます。
ランニングデータの新しいタイプ:
ストライド長や地面接触時間などの詳細なランニングデータを収集し、分析が可能になります。デバウンス目標:
ユーザーが設定した心拍数ゾーンなどの目標を達成する際のアラートを最適化し、誤報や繰り返しアラートを減少させ、バッテリー寿命を向上させます。
開発者向けの新しいツール
Android Studioに新しいセンサーパネルが追加され、さまざまなデバイス設定でアプリをテストできるようになりました。これにより、開発者は80以上の異なるアクティビティをサポートし、心拍数や距離のトグルを切り替えてアプリの動作を確認できます。
以上がAndroid Healthの最新情報です。
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