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今月の社長コラム(2024年3月)


 今年の冬は総じて雪が少なかったので、夏の水不足が心配になります。冬は、日本海側は曇りか雪、太平洋側は晴れが多くなります。3月になって雨が降るようになると、季節が変わったことを感じます。新入生で思い出すのはカバンです。幼稚園の時は黄色いビニールの肩掛けカバン、小学生の時は黒い革のランドセル、中学生の時は白い布の肩掛けカバン、高校生は黒い革の手提げカバンでした。それぞれ、真新しい匂いがしました。一番疲れなかったのがランドセル、今も愛用しているのは黒いリュック型カバンです。背負うタイプが一番楽ですね。これから桜が咲き、真新しいカバンを背負った新入生たちが行き交います。ガンバレー!〈櫻井 晴信〉

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プルーフ・オブ・ヘヴン

 先月に続いてたましいの話です。
 エベン・アレグサンダーは米国の脳神経外科医です。生後4 か月で、夫が脳神経外科医をしている夫婦の養子になりました。夫婦は、その前に女の子をもらっていて、エベンをもらった後に、2人の娘が生まれました。エベンと3人の姉妹たちは仲が良く、幼い頃から養子と聞かされていましたが、養父母の愛をたっぷり受けて、幸せに暮らしていました。エベンの実母は高校2年生の時にエベンを生み、相手は高校3年生で養育はできないと認定されたのです。
 エベンはホリーと結婚して、2人の息子が生まれました。長男が学校で家系図を作る課題が出され、父が養子であることを知っていたので、実の父母を探して欲しいと言ってきました。実はエベンも知りたいと思っていたのですが、きっかけがありませんでした。
 そこで、担当の役所に問い合わせたところ、実は、その後、二人は結婚し、3人の子供がいるというのです。それを聞いたエベンは、自分は望まれない子供として、捨てられたのではないかという感情があふれてきて、苦しむようになりました。
 7年後、妻やエベンの姉妹たちが心配して、「会って話をしたい」と手紙を書いたらいいと勧めました。そこで、手紙を出したところ、快く承諾してくれ、実の父母と妹、弟に54年ぶりに会うことができました。そして、如何にエベンを手放すことが悲しかったか、どこでどのように暮らしているのか、いつも心配していたと聞かされました。
 エベンは自分の起源を知るということが、いかに深い癒しをもたらすのかを実感します。
 その1年後、細菌性髄膜炎に侵され7日間の昏睡状態に陥ります。脳機能は完全に停止し、いわゆる臨死体験を経験するのです。臨死体験の本は何冊も出ていますが、この本の特徴は、脳神経外科医のトップに位置する医師が、死後の世界に行ってきたということです。そのため、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーに選ばれ、45週間ランクインし、200万部も売れ続けています。日本でも「奇跡体験!アンビリバボー」や「NHK スペシャル」でも取り上げられました。
 ところで、臨死体験した人は、必ずあの世で亡くなっている家族に会うのですが、エベンは懐かしい人には会っていませんでした。それが唯一の疑問だったのですが、2年前に亡くなっている実の妹の写真が、家族から送られてきてびっくりします。一度も会ったことのない妹が、実は、死後の世界をずっと案内してくれた女性だったのですす。