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今月の社長コラム(2023年11月)

11月の中旬に入って、ランニングシャツから急に長袖のヒートテックに変えました。普通はその間に半袖の下着が入るのですが、急激な変化にビックリです。昔、デパートで中国産のローヤルゼリーを売っていた時、中国物産展の催事に入ることが多くありました。その中に天津甘栗を売っている業者がいました。大きな釜を回して、その中で栗を焼くのですが、最後に水あめを入れていました。甘栗というのはこうして味付けをするのか
と、感心していました。最近、丹波栗を生産する農家のテレビを見ました。とても大きな栗を作っていたのですが、収穫した後、冷蔵庫に1か月入れて熟成させるそうです。そうすると糖度が増し、しっとりするそうです。ああこれが本当の甘栗かと、またまた感心しました。寒いのも悪くないのですね。 〈櫻井 晴信〉

オススメ《書籍紹介》
【板東太郎の「五つの誓い」】


① 「絶対に親孝行する」という誓い
② 「絶対にお客様を喜ばす」という誓い
③ 「絶対に幸せになる」という誓い
④ 「絶対に働く仲間を大切にする」という誓い
⑤ 「絶対に地域社会に貢献する」という誓い
 これは関東5県で84店舗の和食レストランを経営している株式会社坂東太郎という会社の経営理念です。坂東太郎とは利根川の異名で、私も初めて知りました。鎌倉時代、坂東武者が活躍していた地域の母なる川です。
 東京や神奈川に進出しないのは、小が大に勝つ方法として、大企業とは同じ土俵に立たないという方針によるのかもしれません。中堅の外食チェーン店ですが、人気テレビ番組の「ガイアの夜明け」や「カンブリア宮殿」でも取り上げられ、優良経営を学ぶため、海外からもたくさん視察に訪れる会社です。
 私が注目したのは、経営目標を「売り上げ日本一」から「幸せ日本一企業」に変えたことです。それも1番の幸せを社員におき、次が取り引き先、その次がお客という順番です。また、毎月「社長塾」という会合を開き、各店長から社長に対する文句や希望など、言いたいことをどんどん言ってもらう機会を作っています。そして、社員の家庭を訪問して、どんな家族がいてどんな人生を送ってきたのかを聞きます。更に、悩んでいる社員は社長の自宅に泊めて、とことん話を聞きます。また、仕事が終わったら自分の店で食事をして帰りたくなるほど、食材を厳選し、誇れるメニューを提供できるように勉強会を重ねています。毎年、事業計画書を店舗ごとに作り、売り上げ目標や自分たちの給料も決め、発表させます。社員
一人一人が主役であるという意識を持たせるのです。中でも一番印象的だったのは、外から講師を呼んで勉強会をしても、その講師に任せっきりにせず、学んだことをマスターして社員が講師になるようにしていることです。優秀な講師は確かにプラスになりますが、頼ると社長よりも優先するようになり、却って会社の一体感が崩れます。また、社員が講師になる事によって、勉強をせざるを得ず、大きく成長します。この点はとても共感します。
 自分も就職したいと子供たちが言ってくれる会社になれば、それは最高の会社です。一度食べに行きたいと思いました。