【vol.23 UFCデビュー】
【8月に格闘技ジム作ります】
トップインストラクターを務める私のアニマルヒストリーをお話します。
試合10日前にオファーが来て、急遽UFCの舞台での試合が決まった。試合が行われるマカオに行くとUFCの看板が出ていた。それを見て自分も戦うんだと気が引き締まった。
相手は柔術アジア王者、MMAは10勝0敗のブラジル人選手だった。戦うと決めたからには、勝たないと意味がない。
計量の時に初めて相手と顔を合わせた。怯むことはない。「KOしてやる!」
そう心に決めて、翌日を待った。
UFCの舞台に立つことを、何度もイメージしてきた。やるべき事は目の前の相手をKOすること。
「俺なら出来る」
そう言い聞かせて、オクタゴンに入った。真っ向勝負だ。
前回、パンチで勝利していた為、打撃での戦いを選んだ。
とにかく前に出た。
自分の大ぶりのパンチが空を切る。
左右のフックを振る。これがヒット。
金網に追い込んだが倒しきれない。
今度は相手が組んでくる。
うまく受け止めて投げた。
押さえ込みきれずに立たれる。
再び前に出た。
自分が覚えているのはそこまでだ。
遠くから歓声が聞こえてきて、急に眩しくなった。天井だった。
負けた。
カウンターでアッパーをもらいその場に崩れ落ちたようだ。こうして、私のUFCデビュー戦は幕を閉じた。
10日前の緊急オファーから、初のKO負け。そして拳の骨折のおまけつき。
試合をする事はできたが自分の中で何かが足りなかった。
準備なのか覚悟なのか?試合でうまくいっていたイメージをそのまま再現しようとしても、うまくいかなかった。
今回は明らかに準備不足。
それでも最初から勝利を投げ出す事はなくこれが一番勝利に近い戦い方だと思って挑んだ。自分ならもしかしたら勝てるかもと思ったが、思い通りにはならなかった。
『次回、自分を振り返る』
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