心書 Vol. 489「十人十色」

南大阪には、日曜日になると開催される漁港の市が幾つかある。

その一つに昨日行ってきた。
目的のものは手に入らなかったけど、ヒイカ(少しだけミミイカ混じり)とタナゴ鯛の干物が手に入った。
ヒイカは見知らぬおばあちゃんと隣り合わせ、二人で500円を握りしめて順番待ちしながら小芋と炊くんよーと話していた。
よそのお店タナゴ鯛の干物は一枚300円どうしようか悩んでいたら、別の見ず知らずの初老の女性が現れ、「五枚でいくら?」と鼻息荒く登場。店主のおばあちゃんが「1,000円にまけとく」と言い交渉成立しお代を渡しているのを見ていたら、「800円」にならんの?」とまだ食らいつくご様子。店主はそれはできないと言い、結局1,000円でお買い上げ。
私は結局二枚を、100円オマケの500円で購入。

何だか人間の縮図みたいで色んな人がいるなー、と眺める一日だった。まさに十人十色、でも私は値切りすぎることは憚ろうと思った。小芋とヒイカの煮物は、最高に美味しかった。

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