心書 Vol. 642「負の連鎖」

今の会社に入社した当初、有休を取ったらお局に文句を言われた。曰く、自分は親の死でも忌引きを取ることが許されなかったからだとか。
しかしそれは当時いた「先輩」に強制されただけで、会社としては強制していなかったらしい。

つまり、その「先輩」とやらが下の人間が何らかの休みを取ることに意地悪で阻止したのだろう。
時代が時代で休むことに寛容ではなかったことは想像できるが、それを数十年後の私にまで当てはめることは受け入れられない。それをお局に言い返し、何度言われても毎度バトルして有休を取り続けた。

その結果、会社の風潮も有休取得が楽になった。ただ、腹立たしいのはそのお局も今や当たり前に休むことである。私の尻馬に乗っているではないか?

他にも女子社員のみに押し付けられる諸々の負の遺産があった。しかし、極力継承せずに下の世代には伝えて行くよう努めている。

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