ふざけて人を傷つける行為には「空気を瞬時に冷やす」

近所の中学生の子が、モデルガンをふざけて私に向けた。私は「バカモン!!人に銃口向けるな!!」と大声で怒鳴りながら猛然と迫った。私の剣幕にビックリしてすぐ銃を下げた。「たとえオモチャでも銃口を人に向けるな。分かったな?」そこからは普段通り雑談して笑いあった。

本人は完全にふざけてだったと思う。私が身をすくめるのを期待していた感じ。しかしそこで身をすくめたら図に乗り、面白がり、他の人にも銃口を向けては脅すのを繰り返すようになってしまうだろう。とっさにそんなことが頭によぎったので、こいつは恐怖させた方がよい、と直感した。

身をすくめるどころか怒髪天を衝く勢いで私が迫ってきたのでかなりビビッた様子。私はめったに怒らない。けれど人に危害を与える行為、脅す行為には容赦しない。そんなクセを子どもにつけさせてはならない。そんな様子を見せたら瞬時に空気を一変させる。

みんなで楽しんでる中、ふざける子が出てくるのはよくあること。楽しい雰囲気を壊したくなくて、ついつい、軽くたしなめるだけで済ませようとしてしまうことがある。するとイタズラ好きは「まだいける」と図に乗り、本気で怒るギリギリまで追いつめようとする。試そうとする。

その時、簡単にたしなめる方法。瞬時に楽しい空気を消すこと。私の尊敬する女性教師の方は、瞬時にスッと醒めた顔になり、「先生、そういうことするの、キライだな」。ジッと見て、しばし沈黙。
ふざけることでより面白くしようとした企みが裏目に出るので、小さくなる。巧いな、と思った。

子どもは楽しいこと、面白いことを求める生き物。だから危害を加える行為、人を傷つける行為をし始めたその瞬間、楽しい空気を瞬時に消すと、子どもはつまらないことになるのを知り、ふざけなくなっていく。こうしたテクも覚えておくと、損はないように思う。

楽しい空気はぶち壊しになるかもしれない。でも、人を傷つける行為は許してはいけない。楽しい雰囲気をぶち壊しにする。それが、人をからかったり嫌なことをするイタズラをたしなめる有効な方法。冒頭の例では私は談笑したけど、それは根に持ってないと伝えたかっただけ。実際は空気はぶち壊しのまま。

人をバカにする行為、人を傷つける行為をした場合は、その場の空気を凍りつかせる。
そもそも、イタズラ者は楽しい空気を自分の主導にしようという狙いがあるので、それをぶち壊せば目論見は崩れる。
そんなテクも、あるという紹介でした。

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