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感覚を研ぎ澄ませよ

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AROMA感覚シェア会

  紀里谷さんはよく「感覚を研ぎ澄ませよ」とおっしゃいます。人間の感覚器官である触覚、味覚、聴覚、嗅覚、視覚……その中の一つとして嗅覚を使うオンラインワークショップがZoomにて行われました。


  主催者はコミュニティーメンバーの嶋﨑満里さんです。アロマセラピ―のお仕事を北海道の帯広にてされていらっしゃいます。AROMA感覚シェア会では、嶋﨑さんから全国各地に住むコミュニティーメンバーへ2種類のアロマオイルを送付していただきました。その種類のフレグランスの名前は告げられず、メンバーはミステリアスなオイルを受け取りました。
 開催の当日その香りを開封し、嗅覚にしたがって、メンバー自身が体でどのように感じ、どんなイメージを持ったかをその場で話し合いました。その後、嶋﨑さんから何の香りだったのか回答を教えていただき、そのアロマオイルの効能をお話していただきました。香りがどのように体に影響するかなど詳しく説明していただいたり、嗅覚が与える刺激、役割などを教えていただいたり優雅な一日となりました。そんな嶋﨑さんにインタビューをさせていただきました。

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【アロマセラピーを始めたきっかけ】
  18歳で成果の出ないダイエット法に意識を向けてばかりの時に、友人に連れられアロマセラピーサロンへ体験マッサージに行きました。そこでアロマバスやトリートメントにエッセンシャルオイルが使われていて、初めて瓶に入った植物の香りに触れました。特にオレンジの香りを吸い込んだ時に、優雅な気分と同時に無意識に深呼吸をしていてアタマやココロが緩んでいくのを感じてワクワクした体験が強烈で、好きな香りを見つけては集め始めました。

【オイルの名前を知らせないで、どんな香りかを感じるという、とても興味深いワークショップでした。これはどういう風に思いつかれましたか?】
  紀里谷さんがミーティングで「今飲みたいジュースを選ぶ」というお話をされていた時に「アロマセラピーで自分に最適なオイルを選ぶ感覚に似ているなぁ」と思っていたことから始まりました。

  普段から多くの方にマッサージやヨガクラスをしていて【自分が今の瞬間に欲しているモノがなんなのか?どんな状態なのか?】を自分自身のココロやカラダに聞いて実験をしてみる前に、別の誰かにその選択を委ねてしまい、誰よりも自分の願いを知っているはずの自身の感覚を使わずにいることでズレに気付かないまま漠然と心身に不快感を持っている方が多いように感じています。私自身も以前、同じだったのですが・・・・・・。

  嗅覚は本能的な脳で受け取るため、その反応には誤魔化しが効きません。更に、香りの名前を敢えて伏せることでテキストに書いてあるアタマで理解しようすることや思い込みを外して「ただ、そう感じたから」という体感を通して本当に欲しているものを知覚してみたり、その反応をシェアすると皆さんはどんな風に感じるのか知ってみたくなり提案させて頂きました。

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【このワークショップでの思い・困ったこと】
  普段からインプットしてばかりで、アウトプットする機会をあまり作ってこなかったのですが、新世界に入ったのはアウトプット出来る自分になりたいと思ったからなので参加してくださる方がいてこの機会を頂けたことにとても感謝しています。ありがとうございます。ただ、準備中の確認不足によりお一人分だけアロマ郵送の到着が間に合わなかったことが大変申し訳なかったです。

【ワークショップを行った感想】
  90分の時間の中で大まかに【アロマを感じて浮かんだことを書き留める】【シェアする】【香りの作用・使用法について解説する】ことをしました。

  【シェアする】のパートで聞けた皆さんの香りの印象やイメージのほかにも、「香りが苦手でアタマでは拒否しているけれどカラダに落とし込んだら自然の香りをちゃんと受け取ろうとしていた」「昔、お父さんとの旅行でお母さんに買ったサシェの香りを想い出した」「昔、誰かに貰ったハンドクリームの香り」など記憶に繋がる感想や香りの感じ方の変化がとても興味深く面白かったので、もっと掘り下げて時間を取りたかったなと思いました。

  そして、結局わたしは今回のワークショップで一番何を伝えたかったのか?得たかったのか?と考えたところ、出てきたのは「自分の好きでやり続けてきたことが、誰かの心地良さや元気を出すことに繋がるならばこんな嬉しいことはないな」という想いでした。やってみようと少し勇気を出せたのも、受け止めてもらえると思える場所を作っているやってみようと少し勇気を出せたのも、受け止めてもらえると思える場所を作っている紀里谷さんと皆さんのおかげだと思います。ありがとうございます。皆さんの経験を基にしたワークショップが開催され色々と参加してみるのが楽しみです。

【UPANIについて】  
  北海道帯広でWellness careをする『手と香りと空間』のサロンです。アロマセラピーマッサージ・フェイシャルケア・ヨガなどを通して日々を心地よく過ごすためのきっかけをお伝えしています。
 Instagram → upani.manri
 Mail    → manri .12.11@gmail.com     (嶋﨑満里) 


【コミュニティメンバーからの感想】

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  このイベントに惹かれたのは、主催者の嶋﨑さんが話されていたアロマの香りの感じ方がその時の体調によって変化するということに興味を持ったからです。

  当日は二種類のアロマを試させてもらったのですが、ペパーミントの香りに癒されるような感覚があって、その後の解説で筋肉の痛みを和らげる効果があることを知り、当日激しい筋肉痛だった自分の体のことを言い当てられてビックリしました。

  あと、僕は眠りが浅く夜中に何度も起きてしまうのが悩みでしたが、アロマの香りを嗅いで寝るようになって深い眠りに入れるようになりました。時々目覚ましアラームの音が聞こえずに寝過ごしてしまうほどです。アロマがカラダの声を顕著に現すことを体感して驚きの連続でした。イベントに参加して以来、感覚を大切にすることを心がけることで体調が良くなっています。
(山内教世)


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  アロマセラピーと言う言葉は知っていても、今回のワークショップで初めてその概念や効果を理解することができました。また嶋﨑さんに誘導されながら感覚的にアロマの世界に浸るのが、とても心地良かったです。

  ワークショップ以降、アロマへの興味が湧き、ディフューザーやアロマオイル、キャリーオイル等も購入し、アロマセラピーは生活の一部になりつつあります。

  しま﨑さんには素晴らしい時間を提供していただき感謝しかありません。また同じ時間を共有させていただいた方々にも感謝です。様々な気付きがありました。
(大曲雅美)


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  私は私の体の意識や感覚、命を感じる世界と繋がることが大好きな反面、頭ですぐには理解できない何かを感じてしまうので言葉で伝える事が難しく大丈夫かな?と思いましたが、改めて自分の頭や意識、心と体の感覚の繋がりや反応を知る事ができ、その時言葉にできる範囲で皆さんとシェアできる楽しさに触れられてとても素晴らしい体験をさせて頂きました!

  エッセンシャルオイルの香りは、本物の植物や果物の香りより濃度が濃かったり天然の香りとはまた違うので、その香りに慣れていないと私の脳は「異物」と判断して、体で感じる事をまず拒絶してしまうのだと気が付きました。けれど体全身に意識を落として、本当にそうなのか?と問いかけたところ、体は頭と違って全身で細胞の最奥まで受け入れたい!と優しい声が返ってきたのでその声に体の感覚を委ねて、そこから湧き上がってきた内側の美しい感覚や癒される感覚を味わっていました。

  頭と体の意識がこんなにも真反対なのは、生存本能で私を守ろうとする意識と何でも興味津々な私の意識の乖離が起こっていて、その2つの声を意図的に有意識で繋げてあげる事によって、自分の心や体が本当に欲しがってるものを自分で与えてあげられる選択ができるようになるのかと。そうやって感覚を通して自分を大切にできる事が私のいのちにとって蕩けるほどの幸せに繋がってるのだなと香りを通して改めて気が付くきっかけを頂けて感謝しています。本当にありがとうございました!
(えりな)

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 AROMA感覚シェア会は、感覚を使って表現し合うという設定だったので、オレンジの瓶はイベントで嗅ぐときまで封を切らずにいたんです。嗅いでみて、深呼吸でその香りをずっと吸いこんでいたい〜と思うくらい爽やかで心地良く、元気が出る感じがしました。そしてその後シェア会で教えて下さった事も踏まえて、まさに今の自分にピッタリなオイルだったことが判明したんです。普段エッセンシャルオイルを選ぶときは効能を読んだり誰かに聞いたりして選ぶことが多いですが、嗅いでみるとその時の自分に必要なオイルって本能的に分かるものなんだなぁと思いました。自分の感覚を信頼して良いんだって思うと嬉しかったです。感覚にフォーカスしてみる機会をどうもありがとうございました。

 その後オレンジは寝る前も朝起きるときでも使えて使い勝手がいいので頻繁に使っているんですが、匂いを嗅ぐと血流が心なしか動いていく感じがして、毛穴から何かが蒸発していくような気がします。朝起きがけに不安な焦るような気持ちで起きることがあったのですが最近はないです。少しの手間だけど自分の身体をいたわってあげることの大切さも実感しました。

(Satoko Higashino)

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 アロマは好きでディフューザーを使って好きな香りで部屋を満たしていたりするのですが、自分の感じた香りを言葉としてアウトプットした事がありませんでした。今回、感覚をシェアするために初めて言葉に落とし込んでみたのですが、自分でも普段気付かないような感覚が言葉として出てきて表現することで初めて認識できる感覚があるのだと知りました。また、同じ香りでも人によって微妙に感じ方が違って自分には無い感覚を感じている方もいたので、感覚とはどこからやってくるのかと考えるきっかけになりました。また、嶋﨑さんからアロマオイルの活用方法も教えて頂き勉強になりました。重宝しているのは、アロマオイルをマスクに数滴垂らすという活法方法で、ペパーミントとラベンダーを垂らすとペパーミントのすーすーする香りがマスクの息苦しさが和らげますし、まわりに居る人からもいい香りがすると好評です。
(高橋雅子)

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 昔から、柔軟剤、香水などが好きで、その匂いを嗅ぐと、その当時の思いや季節感などを思いだします。しかし、最近はスメハラという言葉も生まれ、あまり匂いに接することが少なくなってきていた時に、今回のイベントが開催されて参加させて頂きました。
 色々な匂いを嗅ぐことでその日の体の調子が分かるということを教えて頂き、今までは体の調子に合わせて匂いを選んでいたので、矢印が逆で、非常に驚きました。久しぶりにアロマを通して、匂いの感覚を研ぎ澄ますことが出来、非常に良い機会を作ってもらいありがとうございました。
(平川陽一)

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  日常、いかに「嗅ぐ」という事をしていないかがわかりました。香りを嗅ぐ事で身体が反応し、感情が現れ、記憶が蘇る。

  僕の場合は、小さい頃に家族で外食に行った時に貰うガムの香りが蘇りました。香りがきっかけで、小さい頃の記憶や体験、どういう感情だったかなど思い出すことができ良い体験でした。

  日常から嗅覚だけでなく、五感に集中したいと思います。
(長手良弘)

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 アロマオイルはお風呂に入れたりして以前から使っていましたが、今回のように嗅覚にだけに集中して香りを嗅ぐことがなかったのでとても不思議な体験でした。香りを嗅いで一瞬でフラッシュバックのようにいろいろな映像が脳を横切ったり、香りによって体の反応する場所が違ったりしました。日常ではいろいろな感覚を使い一つ一つを丁寧に感じ取っていなかったのだと改めて気づかされました。

 香りによって体のどのあたりがどのように反応するなどを教えていただき、香りを使って体を癒してあげる事を丁寧に説明していただきました。とても楽しい時間でした。これからは感覚を大事にどのように感じ取っているのかを大切に日々過ごしたいと思います。
(Ayako Okura-Walsh)


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会報誌制作チーム:遠藤加奈、Ayako Okura-Walsh、鈴木優帰
写  真  提  供 :嶋﨑満里
表  紙  写  真 :紀里谷和明


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