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紀里谷和明インタビューVol.6

紀里谷さんのインタビューバナー3

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コミュニティメンバーによる紀里谷和明さんのインタビューを毎月掲載することになりました。紀里谷和明さんが普段考えていることや、生き方、創作について熱く語っていただきます。

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【質問】「今こそ自分の考えを持って自分の人生を生きると決めるべき時です。」とメンバーへメッセージをいただきましたが、コロナ渦の皆へのメッセージでしょうか?もしそうであればもう少し具体的にコロナ渦の皆へメッセージをいただけますでしょうか。


【紀里谷】コロナというのは一種のチャンスだと思います。逆な事を言うようですが、もっ と酷いことになっていくと思います。今、コロナ渦によってメディアという物の不条理さと 嘘が物凄く露呈していると思います。
例えば、アメリカの元大統領がTwitter から追い出されました。それを見てここまで来た か、と思いました。そもそも民間機関を頼らないと自分の発言が世に伝わらないわけです。 そう思いませんか。日本でも民放や NHK が発言を切り取って放送しているので、人々には その発言者の真意は伝わらないのです。みんな国会放送なんて見てないからです。
それはとても恐ろしいことです。なぜなら民間ですから。民間がその力を握ってしまっているわけです。つまり限られた企業によって国民がどう感じるかをコントロールされてしまっているわけです。今、明らかにコントロールされています、という事が曝されています。誰でもまともに見れば分かるはずなのですが、多くの人々がそれにすら気づかないのです。
ここで、前にも話した格差の話になりますが、気づく人と気づかない人の間に大きな差が できると思います。今は家畜のようにいろいろな物が供給されていますが、それすら無くな るのではないでしょうか。エサすらこれからはもらえなくなると思います。では、あなたは どうしますか?そこで、まず「自分たちはどうありたいのか、何がしたいのか」を考えま しょう。2 年前まで海外旅行が出来なくなるなんて思いもよらなかったのです。来年の今頃 には今までのようにちゃんとした食事が出来ない可能性もあるのです。食べるものがなく なったり、飲む水が無くなったりとか、全然ありえると思います。実際に現在は食糧危機で すから。水問題も深刻です。マスコミも誰もそれについて言及しません。そこで皆さんに真 剣に考えて欲しいという気持ちで、コミュニティ内で「今こそ自分の考えを持って自分の人 生を生きると決めるべき時です」と投稿しました。
現在、大きな分岐点が来ていると思います。私はもう芸術ではお金稼ぎをしようとは思っ ていません。ですから、FX や株などの投資でお金を稼ごうと勉強しています。そこで何が 分かるかと言いますと、表ではビットコインの話がでています。テレビでは言いませんが、 裏では食料や水が値上がりしています。つまりそれらが今後無くなりますという事だと思い ます。

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【質問】このコロナ渦で暗い社会になっている中で、さらに暗いニュースを避けてしまう人がいると思います。


【紀里谷】別に見なくてもいいと思います。でも、避けたら最終的に誰が困るのですか?避けた自分です。それも自分に正直ですかと言いたいです。それは自分に嘘をついています。状況はこんなに酷いのに、酷くないと自分に言い聞かせています。多くの人たちはそれをしています。しかし、私は違うと言いたいです。私はこれが欲しい、でも手に入らないから目を背ける、そんな人が多いです。私はニュースになっている事は調べます。その違いです。

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【質問】食糧危機、水不足だとしても、もうすでに富裕層が所有してしまっている為、富裕層以外の人たちには手の届かないどうしようもない事になっていると思います。そんな人々はどうすればよいのでしょうか。

【紀里谷】その事実を許したのは力の無い人たちです、と言いたいです。日本は民間の水道局の権利をフランスに売ってしまいました。でも、世間では芸能人の不倫の話で振り回されていて気づいていないのです。それは芸能ニュースにうつつを抜かした大衆の責任です。結局、首を絞められるのはあなたたちです。映画「マトリックス」のようになんとなく気持ちのいい世界に住んでいるのもいいですが、最終的に搾取されるのはあなたたちです。なんとなく食べるものがあって、コンテンツと呼ばれるものがあってエンタメやネットフリックスなどを見て芸能ニュースを見て、適当にお酒を飲んで、食事をして毎日過ごしていますが、その代償は自分が払う事になります。どんどん、いろいろな物が奪われていきます。
水だけでなく、種もそうです。コロナに関してはデータを見ればコロナは日本においては恐れる事なんてこれっぽっちもありません。しかし、みなさんメディアを信じていますから、人は外に食事にも行かないので沢山のお店が潰れていっています。みなさん、今後どうするのでしょうか。もちろん恐れても構いませんが、今後誰が苦しむのでしょうか?それは皆さんではありませんか?飲食店を閉めているお店がある為、そのお店に野菜などを納品していた農家の人は大変困っているのです。ニュースでは農家の人々の苦悩は全く語られていません。緊急事態宣言を信じて閉じ籠るのもよいのですが、誰が一番最後に苦しむのでしょうか。あなたたちではないですか?富裕層は株価や不動産の値が落ちたとしても後でまた買い直せばよいだけです。率先してその世界に飲み込まれるのは、力が無いと言われている人々なのです。自粛警察を作る人たちもそんな人たちです。アメリカでも同じような事がありました。ト ランプ元大統領に投票した多くの人たちは大企業に虐げられている人たちです。それなのに トランプ元大統領はどうしたかというと、大企業に優遇する税制改革を行いましたよね。そ れはイギリスでも似たような事がおこりました。つまり、大衆と呼ばれている人々は自分た ちで自分たちの首を絞めているのです。あなたはどちらにいるのですか?大衆の人々は弱さ を主張します。「弱者を守れ」と声を上げて言い、弱いことが権利のような言い方をします が、結果的に搾取されているのはあなたたちです。ぼくはこの事についてはず っと言い続 けています。だから私は水も食料も自給自足できる体制をとっていて世の中がどうなっても 大丈夫ですが、あなた方はそれで大丈夫ですか?と、お節介ですが言いたいです。

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【質問】自分以外の力が働いていると話されていますが、その力のイメージはどんなものですか?具体例をあげて教えてください。
三浦崇宏さんとの対談動画にて


【紀里谷】僕は映画を作った時に、今考えるとどうやってあんな事ができたのだろうと思う時があるのです。すごく大変な事をしていたと思います。よくあんなキャストが集まってくれたなとか、よくあんなスタッフが集まってくれたなと思います。振り返ると、自分の力ではなかったと思う事がすごく多いです。やろうと思ってもできない事も多いですし、かといってやらないと思っていても出来た事もあります。もちろん、自分の意志というのは重要なのですが、どこかで自分よりも大きな力が働いていて、それが自分をただ動かしているだけで、自分は自分の意志でやっているつもりですが、実は大きな力が動いているのではないかと思います。
他の例をあげますと、15歳の時にアメリカへ行った事もそうです。「どうしてアメリカへ行ったのですか?」とよく質問されますが、それに対していろいろと理由はあります。しかし、今振り返るとあの当時なるべくしてなったとしか思えないのです。留学するにあたって、たくさん越えないといけないハードルがありました。1983年に日本人の15歳の少年が一人で義務教育を放棄してアメリカに行ったのですから、親も含めていくつものハードルを越えて行きました。そういう意味で自分以外の力が働いていると言いました。


【紀里谷】多くの人たちはどこかで傲慢になって、自分の力でどうにでもなると思っている人たちもいます。もちろん、自分もどこかでそう思ってきました。しかし、切実なる自分の願いや思いは必要なのですが、それがあってそこから先に何か違う大きな力が働いているという感覚はあります。何事も真剣に取り組むと、奇跡的に見えない力が働いて誰かが助けてくれたりします。後になってからなぜ助けてくれたのだろうと思います。うまくいかない時というのは、そこまでその物事に真剣に取り組んでいなかったり、切実にそれを願っていなかったりするのだと思います。僕が常に真剣に物事に取り組みましょうと言うのはそういった理由があります。これは祈りに近い感覚です。例えば「神様、お金持ちにしてください」。これはここで言う祈りではない思います。「どうしても重要なものがある。家族を救ってほしい。」などといった自分ではどうしようもない時にその力が働いてきたような気がします。

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【質問】運命についてお聞かせください

【紀里谷】運命という言葉は好きではありません。宿命という言葉も好きではありません。それは何かがもう決まっているという感じがしてしまうからです。かといって、何か大きな力が動いている感覚もあります。矛盾した言い方になりますが、僕が言いたいのは委ねてしまってもいいのではないでしょうか、ということです。委ねるとは、ぼーっとしていたらいいという事ではありません。本にも書きましたが、死に物狂いで頑張ってこれ以上はできないポイントまで来たら後は委ねるということに近いです。 自然とか宇宙とかを考えていると、そこにはなんらかの愛のようなものがあり、それが自分たちを押してくれているような感覚があります。ちょっと背中を押してくれるような、そして守ってくれているような感覚です。信じるという言葉はあまり好きではありませんが、そこに関してはもっと信頼してもいいのではないでしょうか。信頼することによって、皆さんが苦労していたり直面している恐怖の概念がやわらいでいくと思います。「私はどうなってしまうのだろう、私はこれで大丈夫なのだろうか、私の未来はどうなるのだろうか」といった恐怖が皆さんにあると思います。しかし、そこで一旦、ちょっと待てよ、毎日お日様は登ってくるし、毎日風は吹くし、雨は降ってくれるし、花は咲くし、木は大きくなるし、という事をちゃんと感じられると、自分自身がその一部として組み込まれているので、そこまで心配する必要は無いという気持ちになれるのです。人間の力は限られています。悪いようにはしないのではと思います。


 だからといって、何もしないでゴロゴロしていればいい、自動運転でやっていればいいということではありません。あまりにも物事がうまくいってしまうと、権力者の中には大抵、傲慢にも自分が神であると思ってしまう人がいます。自分は何でもできてしまう、自分は神であると思ってしまうという悲惨な顛末にほとんどの権力者が陥っています。織田信長も豊臣秀吉もそうです。特に、豊臣秀吉は一番いい例じゃないかなと思います。その傲慢さがやはり最終的には自分を苦しめていくと僕は思います。全ての物事に対して真剣に頑張るのが前提です。でも、そこから得られる結果はもうギフトなのです。それは贈り物であって本当にありがとう、と思います。映画を作ってアカデミー賞を獲ったとしても、それはギフトだと思います。自分の力ではないと思います。僕自身すごいものを作っているという意識はないです。本当に目の前にある物に一生懸命向き合っているだけです。本当にそれだけです。


 作り上げられればそれでよしです。それだけで精一杯です。それがヒットして欲しいとか賞をとって欲しいとか思っている余裕すらありません。例えば、子供が生まれる時に思うのは無事に生まれてくるだけで十分だということです。生まれてくる最中に、この子がお金持ちになって欲しいとか才能があって欲しいとか思いませんよね。生まれる時は生まれてきてさえすればいいと思っているのに、何故その後は頭良くなって欲しい、いい子になって欲しいと思うのでしょうか。それはあまりにも傲慢ではないでしょうか。この気持ちは作品に対しても同じことが言えます。出来上がってくれただけで本当に感謝です。結果としてその子がとても優しい子だったり、有名になったり、お金持ちになったり、幸せそうだったり、大成功しても、それはもうありがとうと思う事でしかないのです。これはボーナスや宝くじに当たるようなものだと思います。そう考えられないから多くの人たちが苦しむのではないでしょうか。つまり、皆さん欲が深すぎるのです。まず、いい子になったら次は頭が良くなって欲しい、頭が良くなったら人に優しくして欲しいなどと、もっともっとハードルが上がっていきます。それは子供にとってはたまったものではありません。

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インタビュー・製作チーム:Ayako Okura-Walsh、鈴木優帰、遠藤加奈
画像:zoomインタビュー時撮影

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