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薪ストーブに一点集中して2年で業界平均1.5倍の利益

特注のステンレス加工鉄工所から
薪ストーブ専門に一点集中して
業界平均1.5倍の純利益を
2年であげているサトーステンレス
佐藤社長の話を伺いました。

ランチェスター戦略を
学び、実践の成果素晴らしいですね

事業承継してから薪ストーブに一点集中するまで5年でした。

40年前に、父が鉄工場を創業しました。
それから約15年後、建築設備関連のステンレス特注品の
需要が多く、ステンレスに特化したそうです。
この時に稼いでレーザー加工機などの高額設備投資しました。

しかし、大手メーカーがステンレス製品を標準在庫するようになって、
特注品はどんどん減少したそうです。
当社のような小さな個人事業主は衰退してしまいました。

この辺りから、知り合いから依頼されて
父は、薪ストーブを作り始めました。
地元のお客が中心でしたが年に4台程の状況でした。

並行して、法人個人問わずまた、用途や業界問わず鉄やステンレスの
特注品も製造しておりました。

そして2015年1月に父が心筋梗塞で倒れました。
この時点で意識不明です。
私は、それまで東京のIT企業でシステムエンジニアとして
サラリーマン生活を送っていました。

しかし、父が一人で築き上げた工場が廃れていくのを
ただ黙ってみていることに耐えられず
私は、工場を継ぐことを決意しました。

父は、元々一人で工場を切り盛りしていたため従業員がいませんでした。
当然、私は鉄やステンレス加工は未経験でしたが
必死になって研究と失敗を重ねて
徐々に腕を磨きました。

ただ
システムエンジニアとして
仕事をした経験が
金属加工の技術習得に
非常に役立ちました

しかし、技術を習得して注文が入りません。
赤字も累積し、このままだと倒産すると感じとても焦りました。

藁にもすがる思いで本屋に赴き一冊の本を手にしました。
それが竹田先生の小さな会社儲けのルールです。

非常に読みやすく、わかりやすかったからです

それから、ランチェスター戦略を知り、
20数万円の教材を購入して
毎日早起きして、作業している間も
狂ったように勉強しました。

そこで気づいたことは以下の通りです。
・ステンレスや鉄の特注品と言っても用途も違えば業界も異なる。
・すべての用途、業界客層のプロフェッショナルになるのは現実的に不可能
・そもそも幅広い鉄やステンレスの特注品製作と言うビジネスモデルは破綻しているのでは?

このように考え、当社は今この時に選択と集中をするべきでは?
と仮説を立てました。

私なりに分析をした結果、薪ストーブに目を付けました。

決断しようとした時も
地元のホテルの支配人から
薪ストーブを作ってくれ、
他の方から数人からも
薪ストーブの依頼が
偶然にもあっていたからなんです。
ラッキーでした。

シンデレラ製品の誕生でした

この時の決断はとても勇気がいりました。
しかし、選択と集中が功を奏し、赤字から、業界平均の1.5倍程度の
純利益が出るようになりました。

現在、小型薪ストーブは、
調理できるオーブンオプションも好評です
小型クッキング薪ストーブとして
こちらはネットで全国展開

一般家庭用の
薪ストーブは
地元に特化して販売しています。

お客さんから、教えてもらったことが
商品開発の
ヒントになっています。
お客さんの言葉を
しっかり受け止める
気持ちが大切と思っています

薪ストーブに一点集中した理由は以下の通りです。
1.長きにわたって研究できるテーマだから
2.私自身が火を眺めるのが好きだから
3.自社製品のため、一連の業務を仕組化できるため
完成品
4.これまで納品した多くの製品の中でお客が最も喜んでくれたから
5.売上と粗利の絶対額が多いから

サトーステンレス 小型
薪ストーブのサイトです。
文章は、佐藤社長がお客様の声を
中心に作成されています
https://sssato.jp/mini-cookstove/

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