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がんの予防を血流から考える。

急な体調の変化があると「私がんじゃないかしら?」そんな事が頭をよぎる。

実際に心配になって病院に行かれたという方もよくいらっしゃいます。

それもそのはず。国立がん研究センターの統計によると生涯がん罹患リスクは男性62%、女性47%となっています。「2人に1人ががんになる時代」と言われる根拠です。実際に自分の身近にもがんと診断されて闘病生活に入った方も多くいらっしゃいます。

今なぜこんなに増えているのでしょうか?

国立がん研究センターでは『がん予防のための5ヶ条』もまとめられていました。

①禁煙する

②節酒する

③適度に運動する

④適正体重を維持する

⑤食生活を見直す

この5つを実践することでがんになるリスクが男性で43%・女性で37%低下するというデータに裏付けられた確かなものです。

タバコを吸い。お酒を飲み過ぎ。運動もせず。太り過ぎ。暴飲暴食しているとがんになるよ。という事です。

活性酸素。高血糖と高脂質。運動不足による血流不足。これらは毛細血管を傷つける代表的な要因となります。

一説によると健康な人でもがん細胞は1日5000個生まれています。それをナチュラルキラー細胞をはじめとする免疫細胞が攻撃して増殖を防いでいるのです。毛細血管が傷つけられると免疫細胞が駆けつける通路が塞がれるためがん細胞を攻撃することが出来なくなるという事です。

中医学的な視点から見ても。どのがんにも瘀血が関係していると考えられています。瘀血とは血液の巡りが悪くなっている状態で食事を始めとした生活習慣の乱れや長年の体調不良により生まれるものと考えられています。タバコやお酒の飲み過ぎ・運動不足・肥満なども瘀血を生む代表的なものです。この5ヶ条も実はそのまま瘀血の予防をするということに繋がります。

ではここでもう一歩踏み込んでがん細胞が好む環境を考えてみましょう。

がん細胞が好む環境の1つが低酸素状態と言われています。

前回のnoteにも書きましたががん細胞は酸素がなくてもエネルギー産生ができます。逆に前出の免疫細胞は酸素がないとエネルギー産生できず働くことができなくなります。

つまり低酸素状態ではがん細胞は天敵である免疫細胞の攻撃も受けずに生き延びていけるのです。

更に怖いのががん細胞自身が毛細血管を保護している細胞を引き剥がすことができる=毛細血管を傷つけることができる点です。つまりがん細胞は慎ましく生き延びるどころかわずかに残された酸素を運び込む通路も破壊してしまいます。

がん細胞自身が住みやすい環境を広げていくのでどんどん成長していくという負のスパイラルが発生します。

毛細血管が破壊されると届かなくなるのは酸素だけではありません。せっかくの治療薬や健康食品を摂ってもがん細胞にまで届かないため効果が出づらいのです。

低酸素状態になる原因で一番大きいのはやはりストレスです。特に気密性の高い職場で息を詰めてパソコンなどに向かうと酸欠を起こしやすくなります。

緊張状態の持続は交感神経を刺激してアドレナリンを分泌。血管を収縮させます。

中医学の視点で見ると五行の中で木の性質を持つはのびのびとしたがる臓器でストレスがかかると大きな負担がかかります。肝は気を巡らせる働きも持っていますので気が滞る。つまり部分的な低酸素状態を生みやすくなるということです。

肩を回す。伸びをする。外の空気を吸いに出る。深呼吸をする。

そして笑うということもとっても大切。

大きな声で笑うと停滞した気も巡っていきます。がんの患者さんに吉本興業の漫才を見せて笑ったあとにがん細胞を攻撃する免疫細胞=ナチュラルキラー細胞が増えたというデータもあります。

カモミールやジャスミンティー、柑橘系のアロマなど香りの良いもので気の巡りを良くするのもオススメです。

忙しい時こそこまめにリラックスして。気と血の巡りを良くしておく事が何よりのがんの予防になります。頑張っている人ほど自分の心と身体に優しくしましょうね。



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