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誰の思惑だ! 卑劣だな! 米ウィスコンシン予備選強行 民主候補選び スタッフ不足で混乱必至 11月の米大統領選に向けた民主党候補指名争いは7日、中西部ウィスコンシン州で予備選が実施された。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて他州では予備選の延期が相次いでいるが、外出禁止令が発出されているにもかかわらず異例の強行開催となる。選挙スタッフの不足などで混乱は避けられず、投票率低下も懸念される。

予備選は3月17日に南部フロリダなど3州で開かれて以来、3週間ぶりの再開となる。事前の世論調査によると、獲得した代議員数でリードしているジョー・バイデン前副大統領(77)がバーニー・サンダース上院議員(78)を引き離して優位に戦いを進めている。サンダース氏が大敗を喫した場合、撤退論に拍車がかかる可能性がある。 3月下旬以降に予定されていた民主党の予備選・党員集会はこれまでに15州・1自治領が延期に踏み切った。ウィスコンシンの予備選を巡ってはエバーズ知事(民主党)が6日、6月に延期する知事命令を発出。ただ、州議会で多数を占める共和党の訴えを受けて州最高裁が命令を無効と判断し、予定通りの開催が決まった。 ウィスコンシンは大統領選で共和、民主両党が重視する激戦州の一つ。今回は予備選と同時に市長選や州最高裁判事の選挙もあり、共和は日程変更に難色を示した。連邦最高裁も同日、郵送投票の期限を13日まで延ばした連邦高裁の判断を覆して7日までとする判断を示した。 ただ、米メディアによると、州内の60%の自治体で選挙スタッフが不足しているという。最大都市ミルウォーキーでは通常なら約180カ所の投票所があるが、スタッフ不足で10カ所程度でしか投票できなくなるとの見方がある。州兵が動員され、不足をカバーする態勢をとろうとしているが限界もある。

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