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良質とは言えない中国市場 中国の人口ピラミッド(2015年/2050年) 中国の人口ピラミッドでは2015年時点で、40歳~49歳と25歳~29歳の人口が多くなっています。 上記にあるように35歳~45歳は消費が活発で景気にプラスの影響を与えやすい年齢ですので、2015年〜2020年頃は40歳~45歳の人口が多く、その恩恵を受けやすい環境です。 そして、2020年には入れ替わりで現在25歳~29歳の世代が35歳となっていきます。

よって、人ロピラミッドから見た場合、2030年頃までは中国の消費は平常時より堅調に推移すると見込まれます。 しかし生産年齢人口(15歳~59歳)は2012年から減少しており、さらに総人口も2023年頃から減少する見通しである点は注意すべきです。 一方、2016年1月から一人っ子政策が廃止され、二人っ子政策となったことで将来的に人口減少のペースは緩やかになると思われます。ただし、親2人から子供が最大2人では合計特殊出生率が2.0未満となり、人口増加にはならないため、人口減少を緩やかにする効果が限界となります。また、一人っ子政策により男女の人口バランスが崩れていることも問題視されています。 中国の人ロピラミッドは一人っ子政策の影響もあり、「富士山型」から「つりがね型」を飛ばし、一気に日本と同じ「つぼ型」に移行しています。 2015年でも、ほぼ「つぼ型」に近い形状となっています。

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