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ロシア非常事態相 国後島を訪問 ロシアの立場を改めて強調 2020年8月6日 0時25分 ロシアの閣僚が、5日、北方領土の国後島を訪れて防災施設の開所式に出席し、北方領土を含む島々をロシアが発展させていく立場を改めて強調しました。

国後島を訪問したのは、ロシアのジニチェフ非常事態相で、5日、島に新たにつくられた防災や救助活動などにあたる施設「救難救助センター」の開所式に出席しました。 ロシア非常事態省によりますと、施設には気象状況の監視や予測をする最新のシステムが導入され、自然災害から島民を守るのに役立てるということで、今後、択捉島にも開設されるとしています。 開所式でジニチェフ非常事態相は「この施設によって住民と領土の両方を保護することを保証する」と述べ、北方領土を含む島々をロシアが発展させる立場を改めて強調しました。 ロシアの閣僚による北方領土への訪問が明らかになったのは、去年8月、当時のメドベージェフ首相ら複数の閣僚が択捉島を訪問して以来です。 一方、日本の外務省は「わが国の立場と相いれず、受け入れられない」として、在日ロシア大使館を通じて抗議を申し入れたということです。 ロシアでは、先月改正された憲法で領土の割譲を禁止する項目が盛り込まれ、日本への島々の返還に反対する世論が強まっています。

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