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大阪府、コロナ感染「黄信号」 第2波警戒呼びかけ 感染状況を判断する大阪府の独自基準「大阪モデル」に基づき、警戒を呼びかける「黄信号」が点灯したことを受け、黄色にライトアップされた通天閣(12日、大阪市浪速区)=笹津敏暉撮影 感染状況を判断する大阪府の独自基準「大阪モデル」に基づき、警戒を呼びかける「黄信号」が点灯したことを受け、黄色にライトアップされた通天閣(12日、大阪市浪速区)=笹津敏暉撮影

大阪府は12日、新型コロナウイルスの感染者を新たに32人確認した。感染状況を判断する府の独自基準「大阪モデル」に基づき、警戒を呼びかける黄信号を点灯させた。府民に感染防止対策の徹底を求め、対策をしていないバーなどの利用自粛を求めた。若者の感染が目立つ一方、40代以上の新規感染者も増えており、府は感染が再拡大する「第2波」への危機感を強めている。 【関連記事】 東京都で206人感染、4日連続200人超え 新型コロナ 新宿の保健所、既に人手不足 夜の街で感染者急増 府は12日夜に対策本部会議を開催。吉村洋文知事は「社会経済が動けば感染者は増える。なんとか感染拡大を防ぎ、経済を回していく」と述べた。 対策本部会議では、府民に対し、密集・密接・密閉の「3密」を避け、特に若者に夜の街で飲食する際に大声で話さないといった対策を周知する方針を確認。重症化や死亡のリスクが高い高齢者と基礎疾患のある人は、感染リスクの高い施設を避けるよう注意喚起することを決めた。 府は休業要請をかけたり解除したりする際の判断基準として、5月5日に大阪モデルを策定。同14日に基準を下回ったため、休業や外出自粛の要請を段階的に緩和した。感染拡大の「第2波」に備え、7月3日に基準を変更。経済活動への影響を最小限にするため、信号が点灯しにくくし、休業要請の対象なども限定的にした。 新たな大阪モデルでは(1)感染経路不明者の前週比(7日間平均で2倍以上)(2)感染経路不明者数(7日間平均が10人以上)(3)直近7日間の累計感染者数(120人以上かつ後半3日間で半数以上を占める)――の3基準を上回った場合、黄信号がつく。黄信号の点灯から25日以内に重症者向け病床の使用率が70%以上になると「非常事態」を意味する赤信号をつける。 12日の新規感染者32人のうち感染経路不明は21人で(1)は2.16倍。(2)は13.29人、(3)は142人(後半3日間は82人)といずれも基準を上回った。 府内の累計の感染者数は2027人。12日時点では101人が入院中や入院調整中で、このうち5人が重症になっている。12日は新たな死者は確認されなかった。

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