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エフォートレス思考

頑張り過ぎは失敗のもと
エフォートレス思考 49P

企画書やプレゼンテーションがすでに完成しているのに、まだ何か足りないのではないかと思って残業をして作業を進めた経験はないだろうか。

例えばこんな例はどう思うだろうか。重要な案件獲得がかかったプレゼン前日に資料は完成したがどこか忙しない。前日の夜に発表準備をしていると所々修正したくなり、一から作り直して徹夜気味で本番に臨む。いざ本番になり話し始めて違和感を覚えた。聴衆の反応がよくないし、ところどころスライドの画像と喋る内容がリンクしておらず、カンペを見る羽目になり熱をこめたプレゼンテーションができていないと気付いた時には既に試合し終了。完全に失敗だ。

この失敗した理由は明白で、「頑張り過ぎた」ことだ。これは収穫逓減の法則によってうまく説明できる。収穫逓減の法則とは、アウトプットの質が限界に達しているのにも関わらず、時間や努力で補おうとして労働力を投入するが、すでにピークエンドを迎えていてそれ以上の成果物を出せない状態にあるということだ。

頑張り過ぎは良くないということは分かったが、どのタイミングが引きどきなのかわからないという問いに対しては以下の考え方が有効だこうだ。

難易度を下げれば、力をいれなくても前に進む。
エフォートレス57p

苦労して手にはいる成功もある。逆境に打ち勝って偉大な成果を上げた人もいる。ただ多大な犠牲を払って成功すると同じくらい、簡単に成功した人もいるということを知っておきたい。ウォーレンバフェットが投資の秘訣を「怠惰なくらい楽をすること」だと述べている。もしも日々が困難で上り坂でおおきな岩を押し上げているような気がするなら立ち止まって考えてみた方がよい。成果を出すためには簡単なやり方を探すことにアンテナをたてることができたら、エフォートレスに日々を過ごし「無為」状態をつくることができるのではないか。

.無為=何も考えなくても身体が動いたり、時間を忘れてただ目の前のことに没頭できる状態。もう少し詳しく述べると無理に何かをせず流れに任せて成果をだせる状態。

おわりに

私自身、頑張りすぎる節があり、目的がズレていって空回りすることがあります。例えば、集客をすることが目的のチラシ作りがデザインを修正することにこだわっていって疲弊して上手くいかなかったり、重要な話の議事録を書いている時に体裁を整えることに夢中になり上手く話を聞き取れずに終わったりしたことがかなり多くあった。この一冊を読んで頑張りすぎることは失敗に繋がることもあるので、簡単にかつ楽に結果を出せるように行動しようと考えるマインドを手に入れることができた。


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