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うまくいかない時に自分に掛ける言葉「常に平静を保つ」

今回は、うまくいかない時に自分に掛けている言葉を紹介します。
 
私の好きな言葉でもあります。
 
 
常に平静を保つ
 
という言葉です。
 
人生がうまくいっていないな、冷静さを失っているな、と思う時にこの言葉を掛けます。
詳しく説明していきます。



医師の日野原重明先生の本に書かれていたと記憶しています。
 
私がその本を読んだのがずいぶん昔になるので、言葉が正確に合っているかどうか不確かなのですが。
ググってみても日野原先生と紐づいて「常に平静を保つ」という言葉が出てこないので、自分で組み合わせた言葉かもしれません。
もう手元にその本がないので確認できず、申し訳ありませんが。
 
日野原先生は、もうお亡くなりになられましたが、聖路加国際病院で勤められ、100歳を超えても生涯現役の医師として最前線の医療現場に立ち続けた方です。
日本初のホスピス専門病院を設立するなど、数々の偉業を遂げられています。
 
私が読んだ本も当時確か90歳で書かれていたと記憶しています。
 
その本の中で「平静」という言葉が何度も出てきて私の心に留まりました。
 
 
調べてみると、もともとは日野原先生が敬愛しているウイリアム・オスラー博士の医学生への講演テーマ「平静の心」から来ているようです。
 
沈着な姿勢、これに勝る資質はありえない。沈着な姿勢とは、状況の如何にかかわらず冷静さと心の落着きを失わないことを意味する。嵐の真っただ中での平静さ,重大な危機に直面した際に下す判断の明晰さ、何事にも動じず,感情に左右されないこと。失望あるいは失敗に見舞われることもあるし、職業につきものの心配事や不安を免れることはできない。だが、たとえ最悪の事態に陥っても、勇敢に立ち向かっていただきたい。
 
というような言葉です。
 
どのような状況でも冷静な心の落ち着きを失わないことが大切であると。
 
「平常心」という言葉に置き換えてしまうと陳腐になるかもしれません。
しかし、日野原先生が長く生きて長く最前線の医療現場でやってきてたどり着いたのがここなのです。
深い意味を持ち、本質をつく言葉なのだと思います。
 
 
私は周りからよく「落ち着いている」と言われます。
そう見えるのかもしれませんが、もともとは全く違います。
 
よくパニクるんです。
 
たぶん注意力に課題があるのかもしれません。
一度の多くの情報が入ると、対処できません。
一つのことに集中している時に他のことが割り込むと、注意が逸れて今までやっていたことが抜けます。
予定外のことが起きると動揺して慌てます。
 
それで今までいろんなミスをしてきました。
社会生活は問題なく送れますが、もっと程度が強ければきっと生きづらかったはず。
 
それでその本を読んだときに「常に平静を保つ」ことが自分の人生に最も必要なものだと思ったのです。
 
 
この言葉は、非常に汎用的です。
 
先に書いた小さなパニック場面だけではなく、大きなパニック場面でも適用できるのです。
 
大きなパニック場面とは、例えば人生がうまくいっていないような時。
これも大きな視点で見れば、パニックと言えないでしょうか。
 
希望を見失う時、被害を受けている時、大切な人を失った時、岐路に立たされている時など。
困った状況、うまくいかない状況、このような時に冷静さを失うと、人生の判断を間違ってしまいます。
 
人生は、「ミクロなパニック」と「マクロなパニック」に見舞われます。
どちらも本を正すと、パニック。
そういう時には、冷静に落ち着いた心で確かな判断が必要なのです。
 
そのためには、「常に平静を保つ」こと。
 
 
マインドフルネスは突き詰めるとこういうことなのかもしれませんね。
ただし、私はこの言葉の力でなんとかやっています。
 
 
 
今回は、生きていると、ミクロなパニックとマクロなパニックがありますが、そんな時には平静を保ちましょう、という話でした。
 
 
最後までお読みいただきありがとうございました。
 
 
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小林いさむ|公認心理師

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