今思想家の毎田周一が懺悔ということをどう考えたか調べているが、毎田は懺悔に関して多様に語っており、それらを統一的に見ることは難しい。可能なのは広く資料にあたり、前田の懺悔の諸相を描写することであろう。
毎田の懺悔思想において、重要な資料となるのは論文「親鸞聖人論ー教行信証信巻末懺悔の研究ー」『全集』四pp.541-558である。
今回は、この論文に収められているいる、文章を抜き書きしていきたい。
まずもって、毎田がいう「教行信証信巻末懺悔」とは何か?以下の文章のことである。
毎田は以下のように述べている