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日記 2024.3.9 浄土

ある勉強会に行ったら、昔から名前だけ知っている先生がいて挨拶をした。何を研究しているのですか?と聞かれたので、
浄土とは何かということを研究しています。
化身土と真仏土がどのように関係しているのかを知りたいです。
といったら、その先生から、
浄土とは何ですか?と聞かれた。
答えられなくて、あ、自分は何も考えていないし
何も勉強していないんだなと絶句してしまった
何とか誤魔化して適当なことを言った
先生は浄土とはどういうものだと思いますか
と聞いたら

無量寿経で説かれていることが大事だ

色々な解釈が生れて来たけど、浄土というのは無量寿経に説かれているものだからね
それを無理矢理解釈してきたのが定着してしまった部分もある
学者にできるのは、そういういろいろな解釈がどうやって生まれてきたのかを丁寧に明らかにしていくことまでなのではないだろうか?
あとは、浄土をどう考えるかということは信仰の問題だからね。
自分も昔そういうことをやりたいと思っていたけども、頓挫してしまった
と仰っていた。
すげー、本物の学者だなと思った。

そして、自分がやるべきことのヒントをもらった気がするし
学問と信仰の違いということも分かった気がする
本当にすごい先生は数分話しただけで
何か考えさせられるし
自分の愚かさが一気に白日の下にさらされる
そういう意味で、今日は非常に恥ずかしかったと同時に
それでも勇気をもって先生に話して良かったと思った

例え論文にならなくても、何も成果にならなくても
このノートに、浄土の解釈史を書いていったらいいのではないだろうか。
ライフワークとして
いまのまま、何も分からないまま死ぬのは自分としては
納得できないと思う

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