他者の物語を背景化してしまう問題 20240430
非常に大事な話だと思った。これは、宗教や国家イデオロギーに特に注意した言葉だと思うが、我々は様々なレベルで自分の物語を生きている。今の自分であれば、立派な学者になるということも一つの物語だ。しかしその物語にのめり込みすぎると、他者の物語が背景化していく。
そういうことが、いろいろなレベルである気がする。教師をしているときは、何としてもこの話を子どもたちに教えなくてはと思うが、案外子どもたちの人生にとってはどうでもよかったりする。受験生は受験生で、医学部に合格できなければ不幸という物語を生きているかもしれない。そのようにしてしか私たちは生きられない。しかし、その物語の中で忘れてしまっていること、後景化して気づいていない暴力性もあるかもしれないということに思いをはせたい。
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