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日本鍼灸の意味を問う

日本鍼灸師会と全日本鍼灸マッサージ師会
何故、鍼灸業界には似たような性質の団体が二つなのか
ほとんどの鍼灸師、あはき師は説明できない

過去の因縁が、個人の好き嫌いが、視覚障害者と晴眼者の違いが
よく分からずに若い人に説明する。

それなりに分かっている人は、
日本鍼灸師会は鍼灸師の立場を向上させる為に独立した、と語る。

立場とは日本鍼灸の医学的な意義を高め、西洋医学と同等にさせる事。
もっと言えば鍼灸医師に昇華させる事だ。

荒唐無稽だと感じましたか?
いや、日本鍼灸師会の歴史でそう書かれている。

実のところ実現できるまで漕ぎ着けてもいた。
医師会や厚労省の承認のもと水面下での了承を得て、正式な承認を得るための場さえもこしらえていた。

この日が、きっと日本鍼灸師会最大、最高の瞬間だったに違いない。
叶えていれば、日本中の医大に鍼灸科が出来て、
我々はいくつかの選択肢を得ていた。

おかしいと感じた事はないか?
今のこの鍼灸師の食えない現状をおかしいと思わないか?
あはき師は良い、若い頃にマッサージをしながら鍼も少しづつこなして、鍼灸のみで食えるようになることも可能だ

では、鍼灸師はどうか?
食えないからマッサージをするも、それは無資格マッサージだ。
鍼灸整体などと呼称しなければいけない
鍼灸に拘るなら美容鍼灸と呼称する。

マッサージや美容系に進むために鍼灸の資格を取ったのか?
500万もかけて。
ハッキリ言って、マッサージもどきも美容も無資格で
開業が可能なこの日本社会に500万もかけて
鍼灸師になる意味はあるのだろうか?

専門学校は免許を取るところ、食える鍼灸師になるための資質は個人、クラス30名の内、1人くらいが高収入者になれる。
私が学生の時分に聞いた。
その通りだろうなとも思ったし、食えないのは人のせいでは無く自分自身の問題に拠る所だろうと感じた。
そうやって自虐を刷り込まれた。

プロになって15年目、開業して13年目、業団に入って8年目、鍼灸業界のおかしさにようやく合点がいった。

鍼灸師という職業は身分も定義も含めて発展途上なのだ。
この未分類とも言える状況で、逆によく飯が食える鍼灸師がいると褒めたいくらいだ。

いや、違う。逆に未分類なのに飯が食えてしまう鍼灸そのものの有用性に甘えて、鍼灸師の立場を明確にせず徒弟制度やビジネスで満足する事が諸悪の根源と言えば良いか。

何より残念なのは上記のリンクをしっかり読み込めば分かるが、
鍼灸師が医療でもサービスでも美容でも無資格でもない、
誰でもない何者でもない職業に貶めているのは鍼灸師自身の問題なのだ。

医師会も厚労省も医学としての鍼灸を認めてくれているのに、
貶めている方が都合が良いと感じている動きがある。

誰がとか、何がとは言及しない。
強いて言えば歴史がだ。
1400年前からの確執と恩讐によってがんじがらめになっている。

若い人にこれだけは伝えたいほとんどの鍼灸師が上記の事を知らないもしくは、忘れている、思い出したくない、考えたくない状況なのだ。

だから上記のリンクはしっかり読み込んで欲しいし、
何より自分自身の頭で考えて欲しい。
他の鍼灸師の意見を鵜呑みにせず、過去に何が起きてその歴史の連続の中でどこで歯車が狂ったのか、よく考えて欲しい。

その上で自分がどんな鍼灸師になり何を先人から受け継ぎ、
何を受け継がないか、取捨選択するのだ。

私も上記のことに合点がいったのはつい最近のことだ。
15年目でたどり着くには時間がかかった。とは言え、15年間、鍼灸師として為すべきことに変わりはないそれは別で語ってもいる。

私は業団をまとめる。
そして、杉山和一先生が固めた日本鍼灸を世界の宝にする。
鍼灸が中国から日本に渡ってきて1400年、日本の鍼灸とはなんぞや?
1400年間、多くの先人が考え続けていただろう。それを令和の年に終止符を打つ。

世界に認めさせよう、この暗黙で覆った日本鍼灸を逆に世界の光にさせる。
それが私が目指す鍼灸の大改革となる。
先人全てを成仏させて初めて、
アフターコロナの時代に鍼灸黄金時代が到来するだろう。

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