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変わった。【第27節vs富山戦】

2024年9月8日。
朝晩はかなり涼しくなったものの、昼間の気温は未だに真夏並みに上がる奈良地方。一杯ビールを飲むと、たちまち汗が吹き出して来た。インナーに着たシャツが濡れているのがわかる。 

前日いつもの整骨院に行った際、担当の先生の方から「奈良クラブ、監督代わりましたよね」と言われた。
奈良クラブサポではない一般の人でも監督交代ともなればニュースで目にする事になる。監督交代=チームの不振、という解釈は一般常識だ。
こういう時こそ私は、「現場で観た事」を伝えて行く事にこだわりたいと思う。

まずはバス待ち。

皆さん気持ち入ってます🔥

先にカターレ富山さんのバスが入って来る。
誰かが声を上げた。
「富山さーん、今日は負けて下さーい!
 色々事情あるんで」
いや言い方🤣
とりあえず笑いを取りに来る、やはりここは関西だ…
続いて奈良クラブのバス。
この日、初めてのコールが披露される。
「イチゾー、奈良!」
期待感のこもったコール。
期待しかない。期待するしかない。
切羽詰まっているので。
監督も選手達も気合いの入った表情。
ん…
今日はやってくれそう…かな?

今日のスタグル。

今回もなんか久しぶり🍝

u's kitchenさんの生パスタ。
今回はボロネーゼで。
本格的なパスタがスタグルとして食べられる。
贅沢です😋

スタジアムin…の直前、久々の決起集会。
監督が変わる、という事はこういう事ですー一言で言うとそんな内容。
あと新加入選手のコールのやり方とか。
「松本ケンチザンガ」のリズム感気に入った👍
コルリさんが繰り返す。
「イチゾー監督は熱い人なんで」
はい、私もそう思います🫡

スタジアムin。
ウォーミングアップ開始直後、中田一三監督が姿を現す。
「イチゾー、奈良!」コールの中、ゴール裏に近付いて来た。
サポーターに向かって一言二言。
監督がゴール裏に来てサポーターに話し掛けて来るとか、初めての体験なんで何か新鮮。
監督就任にあたっての挨拶、と言ったところか。

誠実さが感じられる話しぶりでした

現在のチーム状況を説明。
準備時間は短かったが選手達の戦う姿勢を感じたとかなんとか。(スミマセンうろ覚え💦)
とにかくサポーターに対しての誠意があった。直接の対話。彼の人間性を直に感じる事が出来た。貴重な体験だと思いました。
近くに京都時代を知る人がいたようで。
「イメージ変わったな」「痩せた?」とか。
奈良クラブでの指揮ぶりは如何に。

ここで一旦外に出てぶらぶらタイム🚶

お祭り感がすっかり定着

この雑然とした感じがいい😊
ただ前回に比べてやや人出は減ったかな…
ちなみにこの日の入場者数は1532人でした。

再びゴール裏へ🥅

それぞれに「掲げる」ものがある

決起集会を経た事で、一体感がより増したように感じられる。
私はそれをやや客観的に見れる、集団のやや外側に位置した。熱を発すると言うよりそれを感じられるところ。年齢的、体力的な事を考えて。

さて。今回のスタメンなのだが。

MF鈴木大誠となっているがDFの間違いですね💦
DF5枚を並べて来た。
さっそく新監督の意向が伺える布陣。
基本3バックで守備時に5バックに移行する、といった所か。
攻撃的なSB下川の持ち味も活きそう。
堀内は本来のボランチに集中出来る位置に。
ウイングに岡田優希と國武、1トップにハイタワーの松本。
固く守り攻撃的にも切り替えが効く布陣。
さて、この采配がどうなるか…

試合開始✋️

システム変更の効果はさっそく目に見えて出て来た。無理なく攻勢を掛けられている。守備時の落ち着きぶりも目立つ。決定的なピンチは前半ほとんど見られず、逆に攻撃に割く時間が増えている。
富山の危険な選手と言えば、やはりブラジル人FWマテウスレイリアだろうが、彼を自由にさせない守備が出来ている。彼が突進して来るシーンもあったが伊勢鈴木の二人で抑え込んでシュートも打たせなかった。
FW松本は空中戦の強さが目立った。全部勝てているんじゃないかな。そこからチャンスに結びつける事も出来ているし、これは大きな武器。
得点は動かず0-0で前半終了。

後半に入っても奈良クラブ優勢は変わらず。
7分に國武、10分に岡田優希とシュートを放つが入らず。特に岡田のシュートは枠スレスレを飛んで行く惜しいもの。
すると12分に富山ベンチが動く。中盤の2枚替え。富山としても自動昇格圏内に何とか食らいつきたいのでアウェイながら勝ち点3が絶対欲しい。形勢を変える必要がある。
直後に再び岡田のシュート。またしても枠をかすめながら外へ。うーん、ツキがない。
この辺りから富山がチャンスを作り始める。次々と奈良クラブゴールに襲いかかる。
だがこの日はマルク・ヴィトも良かった。安定したセーブ力を見せゴールを割らせない。
奈良もカードを切る。27分に嫁阪、36分に田村と山本を投入。攻撃的姿勢を強くする。
36分に富山も2枚替え。
攻防は激しくなる。シュート合戦になるがスコアは動かず。
試合最終盤になり富山の猛攻が続くが、奈良守備陣もマルク・ヴィトを中心に何とか凌ぐ。
そして試合終了。両チームの選手達がピッチに倒れ込む。
0-0、スコアレスドロー。

「皆さん、今日の試合を観てどう思いました   か?」
コルリさんが周囲の人達に問い掛ける。
何か分かる。問い掛けたくなる気持ち。
そういう試合内容だった。
確かに結果としてはスコアレスドローだが。
守備は最終盤以外安心して見れた。攻撃も決定的な場面を幾度となく作った。
前回のホーム鳥取戦、前節大敗した今治戦、いずれも「何となくやってる」感が強かった。今回は、選手それぞれの動きにちゃんとした意志を感じた。
そして、彼らの情熱も。
見違えた。間違いなく変わった。
ただ「勝てなかった」のも事実ではある。
Xのポストを見れば圧倒的に肯定的な意見が多かった。「スコアレスドローで感動したのは初めて」「昇格を争う3位の相手に内容で上回った」「今季のベストゲーム」などなど。
私としては。
高く評価出来るなと思う一方で、まだ心の底からは喜べないな、と思った。
何より、監督や選手達が充分満足出来ていない。

監督自身のポスト。

https://x.com/NAKATA_ICHIZO/status/1832900505561084110?t=4Uy-Hb4FQQyoBS7Hvt_Zmg&s=19

ゴール裏に戻って来た選手達は、少し離れた所に並んで挨拶をした。表情にはまだ緊張感があったが、何よりも全員が顔を上げて揃って歩いて来た。
とりあえず「ホッとした」という思いが私にはある。
「闇」は抜けたな、と。

フリアン監督の下では、目標がありロマンもあった。ただ、勝利から遠ざかる中で、フリアンのロマンを追い求めるサッカーは選手達の中に増えつつあった、アスリートとして誰もが持つ「勝ちたい」という願望に寄り添うものではなくなってしまったのではないか。その為、選手達が精神的に疲弊してしまった。フリアンの若さも、上り調子の時はプラスに作用するが、落ち込んだ時に修正する為に必要なゆとりは持ち合わせていなかったようだ。
とにかく、J3に残るという「最後の砦」を守る為の監督交代だった。その手段として、選手達の「勝ちたい」という願望に寄り添う事=中田一三監督へのバトンタッチになった。
結果、このバトンタッチは上手くいった。
選手達の気持ちと中田監督の戦術が噛み合った。
次は結果を出す事。得点と勝ち点の数字を上げ積み重ねていく事。
ひとつ勝てれば…という機運は確かに感じるので。
私としても、そこを後押ししたい。
なので。
フジワラシンジ、次節長野に行きます❗️
Uスタジアムも見てみたいしね😊

今日の一曲。

「もっともっと 強く思ってやる」
その心意気で。

心に明かりを灯すのだ。

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