考えるを考える(時間編)

仕事柄、事業の課題やら、人の育成、組織の成長に「どういった理由で取り組むか」「どうやって取り組むか」「何から行動していくか」などはよく考えているし、振り返る機会が多かった。自分だけでなく会社全体で振り返るときに「自分ならどうするか」をよく考えた。
また、個人的にも年末年始によく振り返りをしている。振り返り方は最初はよくわからなかった。が、次第にいろんなやり方があるとわかってきた。

時間軸を長めに移動する

年末年始の振り返りといえば、基本的なアプローチは次の2つだろう。

  1. さかのぼる

  2. 未来に思いを馳せる

時間軸が数直線なら、それを前に進むか後ろに進むかの違いだ。どっちもやるべきだと思う。
1年をさかのぼるときには、基本的にはその年の1月から12月まで月次で何が起きたか時系列でみるのがやりやすい。自分はよくGoogle カレンダーを見直したりしている。こんな予定あったな、とか。
作業のアウトプットをさかのぼるときはEvernoteのノートを作成日ソートして見た。自分の爪痕的には社内のGoogle Driveの「最近使用したアイテム」あたりも、自分の履歴になっている。
人から頂いたアドバイスを振り返るには、何らかのメモ保管基地が必要だ。自分はここ1年くらいは日記ぽいものをメモアプリに突っ込んでいるのでそれが助けになる。
読んだ本はKindleの注文履歴を見ながら思い出しを助けてもらいつつ、読む前と後で自分がどう変化したか考える機会を持つようにしている。

未来に思いを馳せるときは、「すでに決まっているキーイベント」が洗い出せるかどうか。吐き出しきって外部化して眺めるとまた印象も変わる。このときもgoogleカレンダーにすでに日付が入ってるものを眺めてみたり、「この投資先は12ヶ月後にランウェイ消失」とか時限が決まっているものを意識したりする
段取りをつくったりするのもの未来軸で考えたときの行動の1つだとおもう。

時間軸を狭める


さかのぼりも未来思考もどちらも、ある程度長く時間軸をとる発想だった。一方で、できるだけ細かい単位での時間を切り取って考えるのも大事だと思うようになった。微分的といって良いのかわからないが、意味のある最小の時間単位にはどのようなものがあるか意識してみている。
その例が

  1. 一呼吸でできること

  2. 1日でできること

  3. 細切れ時間にできること

こういう視点を織り交ぜていくと、短い時間であったり、「今目の前のことを進める」みたいなときの打開策について振り返ることができる。何より、「先輩から教えられること」かつ「即効性があり、すぐ真似られる・試せる」ことは時間軸が短いことだからだ。

「一呼吸でできること」は指示や手助けがなくても自分で完結できる範囲の業務を指すとして、洗い出しを意識している。例えば指示がなくとも、会議のあと12時間以内に要点をSlackに投稿するなどは若手のうちに「一呼吸でできること」としたほうがよいなと思う。ある程度複雑なプロジェクトの進行管理や複数ステークホルダーへの連絡状況確認なども「一呼吸でできること」に積極的にいれていくようにしないとプロマネ力はなかなか向上しないなと思う。

「1日でできること」は、雑誌の入稿間際やりとりなどのキャッチボール量とタイミングの見積もりだ。雑誌の校了直前期といえば、午前9時にデータ送付、11時に戻し、12時までにクライアント展開、17時までに回答を得る、18時赤字校正送付、19時までに原稿戻し、校了データ納付。といった具合のタスクの行き来がある。これをどれくらいの複雑度と量でこなせるかを確認していったほうがいい。

細切れ時間でできること」は、かつてはいわゆるスマホ活用術的が主だったが、長い目でみると「どれだけノーストレスで作業環境を呼び出せるか」が重要だとわかってきた。やり始めるまでが面倒・億劫だという第一印象こそが宝の山で、「それを高速化・自動化したり、いっそ無用に変えてゼロにしちゃう」などが改善提案になっていく。

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