11次元のLenaを聴いたんだ-俺は近藤玲奈が好きだ
こんにちは、shinoです。
『11次元のLena』というアルバムがあるんですよ
僕はれいれいが大好きなので、新しいアルバムが出るということで「やった~!」と思ったんですね。
まずこりゃやばいぞと思ったのは、曲数ですね。5曲ですよ、5曲。多すぎワロタの大冒険で草!wって感じです。
「闇の歌を歌いたい(意訳)」とれいれいが思っていて生まれた作品だそうで……まさに闇の闇闇みたいな曲が集まってます。
オタクが好きなコンセプト
題にもなってる「11次元」ってなんのこっちゃと思ってインタビュー見たり色々調べたりしたら、どうやら超弦理論のお話らしいんですね。
「量子力学じゃねぇか!!!」
やっぱオタクは量子力学が好きなんですかね。よくエロゲの題材にもなってるし。いやまぁ11次元を提案したのはプロデューサーの井上さんらしいんですけど。
一応断っておくと、この後無限に量子力学についての考察をするわよとかいうことはないです。僕文系なので。
ちなみにTwitterでパブサしてみたら
どうしたオタク????????
最近のオタクは元気がないんでしょうか。オタクは量子力学が好きなのでみんな喜んでいると思ったのですが。
みんな同じ経験してるでしょ
11次元だのなんだの、SFチックなこと言ってるのをそのまま科学的なお話だと捉えるのもアリだと思うんです。でも僕はちょっと違う解釈をしたいんですよね。奇を衒うのが好きな日陰者なので。
高次元に「Lena」を見出した「玲奈」さんですけど、僕はそういう高次の存在が実際に物理的にあるわけでなくて、彼女の環世界の中に終始する形而上の存在だと思うんです。
こう考えると「僕」と「玲奈」の物語は「いじめられっ子と妄想少女のたった2人、とっても狭い世界の物語」になります。
クオリアで完結するセカイ系とでも表現すればいいんですかね。なんでもないことを壮大に認識して、自分が大きな存在だと思っている。そんな厨二チックな視点がそこにあります。(そもそものセカイ系自体が、そういう厨二な視点を実際に壮大にしてみた、という試みなのかもしれないが……)
ミクロな世界という観点は偶然か意図的か、11次元へと繋がるんですよね。
以下まんま引用なんですけども……
例えとして使われるのが綱渡りだ。綱渡りをする人には、綱は前か後ろにしか進めない1次元の世界。でも綱の上を這うアリがいたら、アリは前後左右と平面のように動ける2次元の世界と認識するだろう。つまりアリの見ている平面は綱渡りをしている人には隠されているということになる。
そう、残りの6次元の空間は、極めて小さくなっていて、認識はできないけれど、この3次元空間の中に畳み込まれている。
出典
「11次元」超弦理論による次元の数:数字で見る IT Insight|Best Engine
一般的に3次元と捉えられる我々の世界から見たらちっぽけな彼らの世界は、この話が言う通りならまさに「11次元」なのかもしれないですね。
厨二、ってことで言うと、「僕」の年齢が14歳って設定されているのも多分そういうことなんじゃないかと僕は思ってます。
みんな思ってたでしょ、自分だけが周りとは違うんだって。高慢とかそういうのではなく、悲観的な発想として。
「なんでみんなは普通なのに自分だけ違ってしまうんだろう」
みたいな。「俺は異端だ」と全員が思ってるんです。滑稽ですね。でもいいんです。その滑稽さが尊いんだと思います。
恐らく「僕」と「玲奈」は異端を共有していたんでしょうね。
シンプルに歌詞が良いんだ
僕は抽象的な議論の方が好きで、これ以上細かい考察とかはできないのであとは好きな歌詞を並べて「いいね~」って言うやつをやります。
「二人が選んだ最後の日が重なり 二人の最初の秘密になった」
放課後のデカダンスのやつですね。初鑑賞時、やばすぎて「うっひょ~~~~~~!」と大きな声を出してしまいました。これ、めちゃくちゃ良くないですか?レトリックが豊かすぎてやばいですね。
「僕を知らなかった頃の瞳で見てよ」
僕が愛される日はのやつです。なんというか、ハッとさせられましたね。「僕」を知らないやつは「僕」をいじめないんですよ。当然ですけど。何を当たり前のことをって感じなんですけど、僕にはこの視点はなかったのでびっくりしましたね。
「秩序だったカオス」
ライカのやつです。僕は感性が小学生なんで言葉遊びレベルでしか鑑賞できないんですが……オタクはオクシモロンが好きなのでみんな好きだと思います。僕も好きです。
俺、やっぱ近藤玲奈が好きだわ
結局やっぱこれなんですよね。この作品を通して、彼女のオタクらしさが見えた気がしてとても嬉しかったですね。
というわけで長々と書いてきました。元々はTwitterに書き散らしていた呟きだったんですが、ちょうどよくnote使いたいなと最近考えていたところだったので、こっちに改めて書き起こしてみようと思いました。
近藤玲奈さん、hisakuniさん、そしてこの作品に携わった全ての皆様、素晴らしい作品を届けてくださりありがとうございました。