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今、ふたたびの阿呆旅(あほうたび) 関西編 (その3)

かつて関東にも、行き止まり式のホームがずらりと並ぶ、堂々たるターミナル駅がいくつもありました。

昨今の新規路線開業に伴い消滅した東急東横線の渋谷駅をはじめ、総武線・両国駅など、歴史の中にうずもれた駅もあります。

ここ、上野駅もそんな大ターミナルのひとつ。

昨今の「上野東京ライン」の開業で、列車運行のメインが山の手の崖地に沿って作られた高架ホームに移り、下町側の行き止まり式のホームが並んだ地平ホームは次第に規模が縮小されていきました。

10月23日に撮影した、上野駅地平ホーム。
撮影地点の真後ろにある中央改札口から流れ込む人流の多くは、すぐ左手の高架ホームへ続くエスカレーターへ向かいます。
かつて東北各地を結ぶ長距離列車でにぎわっていた地平ホームも、現在では歴史の跡を残している存在

そんな首都圏と異なり、まだまだ大規模なターミナルがある関西。
関西のお知り合いの方と会う合間に出会った、数々の「ナニワのターミナル」の様子をご紹介します(*^。^*)

まずは「キタのターミナル」大阪駅。
ここは行き止まり式のホームではないので後で(笑)。
大阪環状線のホームの床には、色とりどりの待機場所を示すカラーが。
ここは山手線と異なり、大阪から各方面へ向かう数多くの列車が出るので、それぞれ色分けされています。
乗り間違えたり寝過ごした際は、とんでもない駅へ飛ばされることでも有名😨

→参考リンク【大阪環状線のあるある4選!「遠心力で飛ばされる」「関空に行くつもりが和歌山へ」】

LIMO [リーモ] |くらしとお金の経済メディア

さて、大阪環状線を西側経由(外回り) に乗車して、ミナミのターミナルのひとつ、天王寺駅へ。

お知り合いの方に会う前、荷物を整理したりおみやげを購入した天王寺駅。
構内をうろうろする中で出会った、お懐かしやの「国鉄型」201系電車。
こちらは、奈良方面へ向かう大和路線(関西本線) の各駅停車。
播但線の103系同様、JR西日本はたいそう物持ちがよいのでした😅
地平ホームにある大阪環状線とは別になっている、阪和線(和歌山方面) ホーム

上野駅と反対で、天王寺駅は行き止まり式のホームが高架になっています。

土地の形状がかかわる上野駅と異なり、天王寺駅の阪和線はもともと私鉄が開業させた路線。
官営の路線がもとになった大阪環状線とは別の駅だったのです。


お知り合いの方との楽しいひとときを過ごし、夕刻に歴史あるミナミのターミナル・南海難波駅へ。

実は、南海電車を見るのも乗るのも初めて😅
かつての東急電車のような質実剛健な電車群が、ここ南海では今も健在!
私のあこがれのひとつでした。

私が高校生の頃に訪れた阪急・大阪梅田駅に負けない、貫禄のある南海難波駅構内。
ここから、関西空港・和歌山・高野山へと路線が延びています。
手前から、新しめの通勤車両、次に質実剛健な昭和の車両。
奥に見えるのは…
昭和の伝統的なデザインが特徴の南海電車の中で、異彩を放つ関空連絡特急・ラピート。

特急ラピート…誰が呼んだか、鉄仮面やら鉄人28号やら異名がついてますね。
そういえば、神戸に鉄人28号の立像がありましたっけ。

→参考リンク【鉄人28号モニュメント】

神戸市公式サイト
横からの面構えもなかなか。
鉄人、というか、ガンダムのモビルスーツ「ザクⅡ」にも見えますな😁
高野山方面へ向かう南海高野線の特急電車。
日中は高野山巡りの主力「こうや号」として、
夕刻は高野線沿線の通勤特急「りんかん号」として、通勤客の快適な帰宅の足を担います
改札を抜けて大きな駅ビルの外へ。
夕景に堂々たる姿の南海難波駅。
さすが、ミナミの繁華街だけあって、駅前には多くの若い方の姿。
それぞれが楽しい日曜の夜を満喫していました。
こちらも、なんとなく華やいだ気持ちに♪😊
まるで、歴史の重さを感じさせる意匠の駅ビル。
ヨーロッパの夜の街にたどり着いたような錯覚に。
そんな中、気取らない関西の人々は思い思いに街を楽しんでいるように見えました。
なんて居心地がいいんでしょうか…。

南海電車に乗って大阪環状線・新今宮駅経由で天王寺駅へ戻り、すぐ目の前の高層ビル・あべのハルカスの地下にあるフードコートで夕ごはん。

あべのハルカスは、JR天王寺駅に隣接する、近鉄南大阪線・大阪阿部野橋駅と直結しています。
こちらも大きなターミナルですが、今回は事情がありパス。
フードコートの和食店の豚汁定食(卵かけごはんセット)。
そぼろと粕汁スタイルで関東人には独特。
夏の疲れもあり、お腹にやさしいメニューを選択。
ここでも、ミナミの方たちの楽し気な関西の言葉が耳に優しかったです

さて、お腹も満たしたところで、今回特別な車両を拝見するため、ふたたび大阪駅へ戻ります。

大阪環状線を、今度は天王寺から東側経由(ふたたび外回り) で夜の大阪の街を見物。
天王寺始発の電車はここを一周してふたたび天王寺(出発時とは別の地平ホーム) へ戻ると、今度は阪和線への連絡線を通り、関空・和歌山方面へ向かう関空・紀州路快速へ化けます。
首都圏とは異なり、車内は2列+1列の転換クロスシート。
ひとり旅にも優しい関西の車両♪
そもそも利用客の数が首都圏とは大きく異なるわけですが、ちょっとうらやましい😅

ふたたびの大阪駅。
駅ホームの上には、広々とした広場があり、駅全体を覆う大屋根が良く見渡せます。

広場の真ん中には人工芝が広がり、若い方たちが思い思いに座り、くつろいでます。
東京駅にこんな素敵な空間はありましたかな?
私もちょっとおじゃましました(;^ω^)
屋上広場と、駅のコンコース、そしてホームを一望できるポジションへ移動。
ここは鉄道系YouTuberの動画撮影でおなじみの場所。
ここは駅の外れで人通りが少ないのです。
この日も、カメラマンの男性と、モデルの女性が写真撮影中でした👀
目の前のホームには、JR京都線(東海道線) の快速・新快速電車が次々とやって来ます。
(この場所の直下は、北陸方面へ向かう特急「サンダーバード」が発車するホーム)

そろそろ夜9時を回る頃、珍しく夜更かししているワタクシ。
朝早い仕事なので、いつもは寝ているのに(笑)。

「お、そろそろ時間だな」。

お目当ての阪神電車・大阪梅田駅の地下ホームへ移動。
ここも行き止まり式のホーム。
ですが、地下にあるのでちょっと地味( ̄O ̄;)ヾ(・_・`;)オイオイ

まず私を出迎えてくれたのは、甲子園球場100周年記念のラッピング電車。
各車両に、これまで甲子園を盛り上げたコミックのキャラクターがずらり。
こちらは明訓高校の濃い面々(^^;
他にも、あのちゃぶ台返しが得意ワザのあの方の姿も(笑)。
(いや、本編ではたった一度しかちゃぶ台返しをしてないのに…)
タイガースカラーのこの車両。
普段は支線の武庫川線をひたすら往復する電車が、阪神優勝記念で3日間限定の本線走行。
本日日曜が最終日。
普段はやって来ない大阪梅田駅での姿を捉えようと、もう遅い時間ですが、鉄道ファンの姿も多く見られました
誇らしげなタイガースのロゴマーク
こちらは、地下線の神戸高速鉄道を介して接続する山陽電鉄の車両。
大阪~姫路間を直通する「直通特急」。
転換クロスシートの座り心地は上々らしい。
直通特急という名前は誇らしいですが、所要時間は並走するJR神戸線の新快速にはかないません。
停車駅も多く、地域輸送に特化したスタイルですね(;^_^A

参考リンク→【そもそも直通特急って何?

 ブログ・直通特急の臨時停車

いやいや、もう遅いから早くお宿へ向かいなさいな…( ̄O ̄;)アホタレ

【つづく】


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