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マッドマックス:フュリオサとデューン砂の惑星PART2の共通点 競争の馬鹿らしさについて

資源を巡って争う
アトレイデスとハルコンネン
イモータンとディメンタス
闘いに振り回されるフュリオサとチャニ
ただ搾取されるだけの緑の地とアラキス
人類の行き着いた世界の究極系


やってる事が同じなんですよねこの二作品。

どんな世界でも馬鹿な男たちは争いを止めません。
あれこれ理由を付けて戦います。

マッドマックスでは
ディメンタスが遂に
「飽きた」
と言ってしまいます。
彼は狂人キャラですが、
どこか達観していて諦めた一面もあります。

闘いに明け暮れる男たちも
無駄な事をしていると内心気が付いているのです。

ですが戦いを止めるわけにはいきません。
みんな一斉にせーのでやーめた!
とはいかないのです。
戦いの手を緩めた瞬間
次の覇権を狙う誰かにマウントを取られてしまいます。

そんな世界に振り回されるのが
フュリオサとチャニです。

DUNE2のラストでは
こいつらの無駄なプライドを賭けた
馬鹿な戦いには付き合ってられない
とでも言ってるかのような
チャニの何とも言えない表情が印象的でした。

私は劇中で「飽きた」と
言い放ってしまったディメンタスのように
ふとした瞬間に物事から醒めてしまう事が度々あります。
熱しやすく冷めさすい性格だと思います。

人類の歴史を鑑みれば
今は平和な時代と言えるでしょう。
ですが、平和な社会であっても
人生が戦いであり
他者との競争であることには変わりがありません。

競争の中から成長が生まれるとも言えますが
競争があるからやはり争いが絶えないのです。

子どもの頃学校に行くのが嫌で
こんなにめんどくさい事を必死で続けることに
何の意味があるんだろうかとよく考えていました、
ですが休んでしまうのは
それはそれで怖いのです。
何故怖いのかと言うと
自分だけが立ち止まってしまえば
周りにおいていかれるからです。

みんな一斉に
学校に通う
という決まりを放棄して
休んでしまえば
どれだけ楽だろうかと考えていました。

マッドマックスのような世界では
必死で奪わなければ
生きていけないのは確かです。
ですが
生きていく為の資源が限られているからこそ
争わずに分配をした方が
より長く生存していけるとも考えられないでしょうか。

ある意味で彼らは必死で競争し戦うことによって
貴重な資源をより早く消費し
人類の寿命をより早く削っているとも言えるのです。


戦いと競争の世界に
無理やり引きずり込まれてしまったフュリオサ
そして愛想をつかしたチャニ
そんな彼女たちに
私は大変な共感を覚えてしまったのです。

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