よしの

右も左も分かりません。ぽつぽつと書いていきます。多分。

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最近の記事

疲れた心に、温かいご飯

仕事中に同棲中の彼からのLINEが1件。 「ご飯作ってあるから帰ったら食べなさい!」 夜勤であるが故に帰りついた頃には彼は就寝中。起こすのも申し訳なく、帰ってからはお風呂を済ませそのまま何も食べずに寝ていた。 しかし最近風邪をひき、今も咳が止まらず食欲も低下し、さらに食事が疎かになっていた。 久しぶりに夜ご飯を食べるな、などと思いながら「りょーかい」と手短に返信を終わらせ、私は業務に戻った。 AM1:29 仕事を終え家に帰宅。 彼は既に寝息をたてていた。 食卓にはおか

    • 夜の雨の中を歩いて、濡れた前髪を掻き上げた。 レンズを隔てて見る世界は所々歪んでいて、その時あなたから言われた言葉を思い出した。 そうだ、私は雨が似合う女だったらしい。

      • 夢の君

        今日もまた夢に出てきた。 ふわりとした黒髪を揺らして私の前を歩く君。 ねぇ、誰なの。顔はいつも見えない。 ある時はカフェで、ある時はファミレスで、またある時は海辺で、そして今日は美術館で。 君のことを見つけると、私はすぐに走り出す。 名前も知らない君のこと。名前を知らないのだから声も掛けれやしない。 いつも1歩手前のところで消えてしまう。 君は誰なの。 現実に引き戻されると、何故か少し悲しくなって寂しくなる。君は誰なのか。 私は夢の中で探し続ける。顔も声も名前も匂いも分

        • 思い込みが自分を不幸にする。

          今朝の彼との会話だった。 私からすれば何気ない、他愛もない、しょうもない会話だった。言ってしまえば、大きな独り言でも良いような、そんな会話だった。 2年前の12月、私は19歳で就活真っ只中だった。 私にとっての就活は、誰よりも早く内定を取りたい。褒められたい。誰かに、誰でもいいから私を認めてほしい。と、そんな自己承認欲求を満たすための手段の1つだった。 そんな中目に入った1つの企業。 私の好きなデザイン会社だった。 即クリック、コンセプトや募集要項を隅々まで見た。 文字が

        疲れた心に、温かいご飯

        • 夜の雨の中を歩いて、濡れた前髪を掻き上げた。 レンズを隔てて見る世界は所々歪んでいて、その時あなたから言われた言葉を思い出した。 そうだ、私は雨が似合う女だったらしい。

        • 思い込みが自分を不幸にする。

          共通項で繋げたかった。

          先輩との共通項なんて「そのモノ」と「嗜む理由」だけだった。 嘘。無理やり共通項にして、それをどうにか俺と先輩とを繋ぎ止める糸にしたかった。ただそれだけ。 5%の缶チューハイで酔えるほど先輩は可愛らしくはなかった。 それでも酔いたかったのか、いつも9%のアルコールを無理やり体に流し込んでいた。美味しくはなさそうに。君は呑まずに生きれるといいよ、なんて乾いた笑いを零しながら。 そんな先輩はたまに電話をくれた。 今日も3コール目で「もしもし、」と返す。 「もしもぉし、おつかれ

          共通項で繋げたかった。