東雲シノエ

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ぼくと彼の人の夜明け前:米津玄師”YANKEE”

2014年リリース メジャーデビューしてから初めてのアルバムであり、米津玄師名義では2ndアルバムとなる作品 2014年の僕は、ひたすらにニコニコ動画を見漁っていた。 ゲーム実況、~してみた、ボカロ曲などなど、兎に角何もかもが新鮮で刺激的だった。 そんな中でも特にボカロ曲にどっぷり使っていた記憶がある。テレビで垂れ流される流行歌とは何かが違う、自由で、独りよがりで、なんかカッコよかったんだ。 今思えば、あれが自分にとっての音楽の原体験だったと思う。 当時塾通いをしていた

    • この夢を何と呼ぼう:月ノ美兎”月の兎はヴァーチュアルの夢をみる”全曲感想

      バーチャルライバー月ノ美兎による1stフルアルバム 正直、彼女の活動をきっちりと追っているわけではないのだが、活動初期の時点から、平成サブカルチャーの影響を如実に受けているであろう部分を見せてきたこともあり、なんとなく自分と似た時間軸に生きているのではないかと親近感を持っていた。 この作品もそれに漏れず、90~ゼロ年代J-Popの総決算ともいえる一枚へと仕上がっている。 コンポーザー達が思い思いに作り上げた楽曲群に、月ノ美兎の歌声によって命を吹き込まれたかのようにも聴こえ

      • 飛び込め驚異と狂気のムーブメント「The Amazing Digital Circus」

        「TADC」に思いっきりハマったあの日 「アメイジングデジタルサーカス)」は、オーストラリアのアニメーション制作会社「GLITCH Productions」がYouTubeで公開している。CGアニメーションだ。 ジャンルとしては、公式いわく「Surreal Dark Animated Comedy」つまり、「シュールでダークなコメディアニメ」ということらしい。 つべこべ言わないから、とりあえずパイロット版もといエピソード1を見て欲しい。話はそれからだ。 すこぶる面白い

        • 令和になってはじめてまどマギ見た人の感想

          はじめまして。自分を説明すると、20代の社会人です。 令和になって今更かもしれないけど、アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」を見たんだけど、衝撃の展開の数で感情を揺れ動かされ続けて、感情の置き場所すらも分からなくなってしまった。 そんな訳で、こうやって文章にすることで何とか整理しようとしている。 全12話見終わってふと思ったことが1つあって、「自分が10代の時にこれ見なくて良かったな」だった。 多分、あの時の僕が見てたら、酷く傷つき、歪み、仄暗い何かを抱えて過ごす羽目になっ