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タスクシュートの基本に立ち返る - 効果を再発見するための3つのステップ

タスクシュートを長く使い続けていると、効果が薄れてきたり、使い方に迷ったりすることがある。そんなときこそ、基本に立ち返り、自分に合った方法でタスクシュートを見直すことが重要だ。この記事では、タスクシュートの基本を再確認し、再びその効果を最大限に引き出すための3つのステップを紹介する。

1. 記録に立ち返る

タスクシュートの基本は、リアルタイムで行動を記録し、自分が何をしているかを正確に把握することにある。

タスクシュートの記録は、単なるデータの蓄積ではなく、今この瞬間に自分が行っていることを正確に捉えるためのツールである。

一日が慌ただしく忙殺されているだけのように感じていても、実際には多くのことをこなしている自分に気づくことがある。タスクシュートの記録を続けることで、日々の取り組みを具体的に把握でき、「今日は何もできなかった」という感覚が、「これだけのことをやり遂げたんだ」という実感に変わる。

さらに、記録を積み重ねることで、自分の行動が現実にどう展開されているかを客観的に見つめることができる。たとえば、「このタスクは10分で終わるはず」と思っていたのに、実際には30分かかっていることに気づいたりする。こうした発見は、今後のタスク管理やスケジュール設定において、より現実的な判断を下すための基盤となる。

記録を通じて、自分の行動を認めること、より現実的な判断を積み重ねていくこと。これらができると、タスクシュートの効果が感じやすくなる。

2. 今の自分に合った設定に調整する

タスクシュートを効果的に使い続けるためには、設定をこまめに見直し、今の自分に合うよう調整していくことが重要だ。最初に設定したルーチンやタスクの粒度が、時間が経つにつれて現在の自分に合わなくなっていることもある。定期的に見直し、必要に応じて設定を調整することで、タスクシュートをより快適に活用できる。

ルーチンは、あくまで「提案」であると理解しておくことも重要だ。ルーチンは、過去の自分の行動パターンをもとにした目安に過ぎない。日々の状況が常に変化している中で、その通りに動くことが必ずしも最善とは限らない。ルーチンに縛られすぎず、状況に応じて必要な行動をとることで、タスクシュートを効果的に活用できる。時間があるときにできることをやって、他にやることがあれば既存のルーチンはキッパリ捨てる。そういう柔軟な運用ができれば、タスクシュートはぐっと続けやすくなる。

タスクの粒度についても、自分の状況や目標に応じて柔軟に設定することが大切だ。普段は細かく分けたタスクを管理していても、状況によってはざっくりとまとめた方がらくな場合もある。しっくりこないタスクがあれば、複数のタスクをまとめたり、逆に細かく分けたり、タスク名を変えてみるなど、今の自分に合った設定を模索していくことで、タスクシュートは使いやすくなっていく。

3. 新しい考え方や違った視点を取り入れる

タスクシュートを使っていて行き詰まったと感じるとき、それは考え方や方法が限界に達しているサインかもしれない。そんなときこそ、新しい発見や異なる視点を取り入れることが重要だ。自分の方法が固まりすぎて、フレッシュなアプローチが見えにくくなっている場合、他者の経験や考え方が大きなヒントになる。

例えば、「シゴタノ!」というブログで学んだセクションやモードの運用方法や考え方が、新たな視点を提供してくれた。また、タスクシュートが負担に感じるようになった時期には、100日チャレンジに参加して考え方を変えることができた。さらに、最近ではタスクシュート認定トレーナーさんが書いているnote「ユタカジン」から多くの実践的なアイデアを得ている。

タスクシュートに引っかかるときは、理想と現実の齟齬が大きくなって、扱いきれなくなっていることが多い。そんなときは、コミュニティや書籍、ブログなどから新しい考え方やこれまでとは違った視点を得ることで、再びタスクシュートを効果的に使えるようになる。

まとめ

タスクシュートを効果的に活用し続けるためには、基本に立ち戻りつつ、今の自分に合った設定を見つけて柔軟に調整することが重要だ。記録を通じて現在の行動を把握し、状況に応じた設定を行うことで、タスクシュートの効果を最大限に引き出すことができる。そして、タスクシュートで行き詰まったときには、新しい発見や異なる視点を取り入れることで、新たな気づきが得られる。次回は、タスクシュートのマンネリを打破し、新たな使い方を見つけるための具体的な方法について書いてみる。

読んでいただきありがとうございます。