初めてのひとり旅 《1日目》

これは三重県尾鷲市を訪れた、初めてのひとり旅の記録。

わたしは、基本的にやろうと思ったら即やっちゃうタイプの人間である。せっかくのゴールデンウィーク、どこかに旅をしたいと思っていたところ、とある被写体さんからお声がけ頂いた。
即日にちを決め、即ホテルを予約し、バスを予約し、新幹線を予約した。この間一時間。

やりたい時にやらないと、その時の自分はその時しかいないとおもう。

そんなこんなで当日。
新横浜から新幹線で名古屋まで向かう。東京駅の混雑具合が激しく、ニュースにもなっていると友人が忠告してくれたので、一時間早めに新横浜に着いていたのだが、これが正解だった。東京駅ほどではないものの、かなりの混雑だ。さすがゴールデンウィーク。

搭乗を済ませると、名古屋までの時間はあっという間に過ぎ、案外近く感じて驚いた。新幹線のなんかすごく硬いアイス??を食べてみたかったのだが、リサーチ不足のため断念。今度は食べるぞ。

名古屋駅は、人でごった返していた。そこらじゅう人、ひと、ヒト。ガヤガヤとした音もすごい。このために高性能イヤープラグを購入していたのだが、大いに役に立った。

ひつまぶしを食べてみたかったので、駅の近くにあるひつまぶし専門店に行ってみた、のだが、近寄ることすら難しいほどの人の波であえなく断念。近鉄バスセンターからのバスに乗る予定だったため、そちら付近のひつまぶしを目指す。

駅からちょっと離れたから空いているだろう、などと考えたわたしが甘かった。やはり人で溢れかえっていていた。どこも180分待ちの表示。が、どうしてもひつまぶしが食べたい諦めの悪い私は、テイクアウトができるのでは?と思い聞いてみた。するとなんと、15分待てばお出汁までテイクアウト可能とのこと。上ひつまぶし丼を無事に購入することができた。

近鉄バスセンターの待合室が飲食可能だったのでそちらでバスを待ちつつ食事をとることにする。香ばしく炙られたパリッとした皮、ふわっとした食感の鰻、豊かな香りの出汁とタレ。テイクアウトとは思えぬ美味しさだった。

そこからバスで3時間半ほど揺られて、ようやく目的地の尾鷲に到着。長かった。

尾鷲のホテルにチェックインした後、漁港の方に向かう。関東の海とはなんだか違って見えた。金属光沢のように、ぬらぬらと光って見える。青色が深い。

魚が食べたくなったので、地元の食事処を探す。ホテル近くまで引き返すと、なんと生け簀に伊勢海老がいる食事処を発見。店内に入って、恐る恐る時価を聞くとやはり高かったけれど、三重県で食べるさっきまで生きていた伊勢海老は、美味しかった。

あんまりわたしが美味しそうに食べるものだから、わたしが食べた後の伊勢海老のお頭を使った赤味噌の味噌汁を作ってくれた。お腹が空いていたので、追加で海鮮ユッケ丼も頼む。これも美味しかった。絶妙に甘辛いタレが魚介に絡んで箸が止まらない美味しさ。最高。

最後に味噌汁を飲み干して、お勘定。びっくりするようなお値段ではあったけど、これはこれでよし。今の私は、今しかいないし。

ということで、今日は移動+食事でほぼ終わってしまった。明日は九鬼に行く。写真が撮れるのが楽しみで仕方がない。

それではおやすみ。

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