関西遠征1日目 《伊根の舟屋》

朝の目覚ましで飛び起きて、髪もメイクもそこそこに、新横浜から京都駅に向かった。

元々、関西へは行きたいと思っていた。思い返せば去年の今頃はちょうど三重県の鳥羽付近や、名古屋の方へ足を伸ばしていたのだった。ゴールデンウィークを過ぎ、まだ梅雨に入る前が私にとって旅行にうってつけの時期だからだ。

新幹線を降りてサラ(@ra_en_pr )さんと合流する。ずっとお会いしたかったので、まず合流できた喜びと安心に包まれた。

そこから、電車一本で天橋立まで行ける…はずが、その電車の数がとても少ないことが発覚。

11:30には着いているはずが、14:30に伊根町に着くこととなった。

帰りも天橋立からは電車で帰る予定だったが、高速バスがあることがわかったので18:00発のバスを予約する。

伊根町までは地域のバスで一時間程度かかる予定なのと、昼(もしくは夕食)をとりたかったため、逆算すると16:00までしか伊根町にいられないことになる。

ということで急いで伊根町をまわることにする。しかし初めて来た地、どこに行けばいいものか…とりあえず船着場あたりをうろうろしていると、

「1000円で観光して行きませんか?今なら2人から出れるから貸切できますよ」

船の運転手さんが声をかけてくださった。
それは願ったり叶ったりだ。

ちょうど大きな観光船乗り場をバスが通り過ぎたとき、乗りたいけれど時間がないねという話をしていたところだったので、乗せていただくことにした。

伊根の舟屋は皆現役で、ちゃんと人が暮らしている。つまり完全な観光地ではない。舟屋もひとの家なので、勝手に入ったり、写真に撮ってはいけない。しかし、普段は釣り船であるというその船は舟屋も一軒所有しているため、ぎりぎりまで舟屋にも近づくことができた。

「船の上、涼しいでしょう。風が生まれたてだからなんですよ」

船の運転手さんが教えてくれたその風は、ほんのり湿っているけれどまだ涼やかで、優しい。

船の動いた後に白波や泡が立つのが綺麗で、光がきらきらしていて、夢中で写真に残していた。

カフェによる暇もなく、船を降りたらもう良い時間だった。慌ててバス乗り場に戻ろうとしたが、あんまり暑いので、アイスを半分こすることにした。

ホワイトソーダ味のパピコ。
朝ごはんぶりの食べ物の味は最高だった。

流石にパピコだけでは足りないので、天橋立駅でサンドイッチにかぶりつく。そうこうしているうちに、京都へ戻るバスが来た。

ちなみにこのとき、カメラのレンズが壊れた。ピントが全く合わず、空回りするピントリングにとても焦った。一旦伊根町での写真は撮り終えていたのと、カメラ本体が動くことが不幸中の幸いだった。

フィルムでの撮影なので、帰り道のデータチェックはおあずけだ。

大人しく寝ること、約二時間。
京都駅に到着した。

トランクをバスに忘れて戻りつつ、走る、走る。ここからも時間の勝負となる。レンズを直してくれるカメラ屋さんを目指して、気持ちはさながらメロスだった。

しかしむなしく、替えのレンズも見つからず修理もできずホテルに戻ることになった。

『誰か!!!
焦点を合わせるリングが突然空回りするようになってしまい焦点が合いません!!
旅行先での出来事でとても焦ってます、有識者!助けてください』

めちゃくちゃ焦っていることがバレまくるツイートをすると、なんと何人かの方からメッセージが。

そのうちの一人、宵乃入(@ilipics)さんから、修理道具を貸してくださるとの申し出があり、翌朝受け取ることとなった。

気づけばもう23:00。
明日は6:30くらいに起きようと思う。
おやすみなさい、良い夢を。

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