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地方文学賞の闇 阿波しらさぎ文学賞の騒ぎを考える

阿波しらさぎが燃えている

去る10月13日、X(Twitter)上で、今まで選考委員を務めていた小山田浩子    先生が突如選考委員を解任されたことをポストした。

ポストには「戦争反対絶対反対」の文字があった。
このときもX上のモノカキたちはざわついたが、そこは大人の対応で(おそらく一方の言う事だけを鵜呑みにするのはフェアではない、しかるべき説明があるだろうという考えかただろう)表面上は平穏だった。
ところが本日(2023/10/23)、先生が極めて不当な扱いを受け、請求したにも関わらず原因も理由も告げることはない、と突っぱねられたと読み取れるポストをした。そのうえ、「降板に応じたとアナウンスしたい』と言われた。


燃えるよね、それは。
要求しているのに原因も理由も開示されず、選考委員を勝手に下ろしたうえ、納得してるっていえ、というようなところに、自分のかわいい作品を送り出せるだろうか。

文学賞を担保するもの

文学賞は小さいものから大きなものまで、最終選考以前の選考では理由も原因も開示されずに作品は落とされる。不透明さを疑えばきりがない。が、選考委員の先生に対する信用・信頼でわたしたちは原稿を送るのである。選考委員の先生に対する信用をその先生を起用している団体の信用へと拡大して、原稿を送り出すのである。
つまり文学賞の透明性を担保しているのは審査員の先生方に対する信用なのだ。
今回、主催者である徳島文学協会と徳島新聞社が行ったことは、一作家を冒涜するのみならず、みずからが主催する文学賞への信頼を毀損し、さらに文学賞全般への信頼を毀損したといって過言ではない。

以下余談のことながら

この二団体はいわゆるずぶずぶの関係で、阿波しらさぎ文学賞の一次選考発表を有料化私物化している。つまり、一次選考通過者の発表は徳島新聞で行われるが、「この先有料」となって肝心の通過者がみられないのである。
であれば、文学協会のホームページはどうか、と思って見に行くと、徳島新聞にリンクが貼ってあって結果はみられない。結果がみたければ、課金するしかない。そしてその金は徳島新聞におちるようになっているのだ。
一刻も早く結果を知りたい応募者を愚弄するにも程がある。
地方では(とくにシマグニオブシマグニみたいなところでは)、因習やらしきたりやら、血筋やら家柄やらで押し切れることが多々あるのだろうが、時代はもう変わった。
秘匿・隠匿によって結果を左右することでは権威を保つことはできない。
嘘は暴かれ、白日のもとにさらされる。

徳島新聞購読者だけのご町内文学賞でもつくればいいんじゃないかな?



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