真打昇進披露落語会について

今から6週間後の6月28日に延期になっている、私の真打昇進披露落語会について、色々と考えていることを書きます。

楽しみにしてくださっている方がたくさんいらっしゃる、これが私にとって最もありがたいことです。まずは年初からの私の独演会会場での先行発売に並んでチケットを購入してくださった方々。そしてその後の一般発売も、抽選となるほどに、発売枚数の何倍もの方々がお申込みくださいました。既に完売状態だった4月19日からの延期に際しても、このご時勢、且つ大幅な日程変更により、大部分の方がキャンセル、払い戻しをされるだろうと思っておりましたが、ほとんどの方が「6月、楽しみにしてるよ」と予約をそのままにしてくださいました。本当に、ありがたいことです。

手間をかけてチケットを入手していただいた方々の気持ちに応えたい、それが私の中で一番大きく、動かしがたい。

ただ、逆に言ってしまうと、完売状態であるということはその日、密な状態が存在するということにはなります。現段階で明確な指針が出ているわけではないものの、6月28日は、そのような形で500人を超える規模の公演が出来るタイミングではないかもしれない。いや、、、おそらく、、、確実に、、、ないのだろう。

そして、再度延期をした場合、これも現段階で何とも言えないことではあるものの、秋、冬にかけて新型コロナの第二波、第三波の可能性も噂される中、今後しばらくの間そのような公演の予定が立てられる見込みが果たしてあるのか、それもわからない。

ただ、その懸念によって、今回についての判断が左右されるわけではなく、あくまでも安全最優先、安心最優先の判断をくだすことになることは間違いありません。そういう意味では結論はすでに出ているのでしょう。

優柔不断なやつめと言われるかもしれない。

諦めの悪いやつめと言われるかもしれない。

いや、ならばかくなる上はいっそオンラインで幅広く、という考えもあるのかもしれませんが、私は今回のこの会だけは、手間暇をかけて購入してくださった方々と一緒に作る会であるのだと思っています。

状況判断の出来ないやつを馬鹿と言う、という大師匠談志の言葉がありますが、計画した時点とは違った状況判断が求められる世の中になっているのだとしても、馬鹿なりに、納得して結論を出した上でお知らせしたいのです。

もうほんの少しだけお待ちください、すみません。

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