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地味な観光協会推薦 地味な観光地④ 曽根崎地下歩道ースタイリッシュながらんどうー

大阪の2大歓楽街、キタとミナミ。キタの歓楽街「北新地」の入口に当たるのが、JR東西線北新地駅。地下にある北新地駅の改札を出て、東へちょっと歩くと広大な地下空間が広がっています。

まあまあすごいです。見えるのは柱だけなんですから。大阪の一等地の地下にこんなに利用されない広大な空間があるなんて。ここは、国道2号線の真下に当たります。空間こそが地味な観光協会推薦の地味な観光地、曽根崎地下歩道です。あまりの何も無さがかえって不気味さを醸し出してます。

申し訳程度に、「みちまちスクエアきた」という展示コーナーがあります。この曽根崎地下歩道は、国道2号の真下なので国道を管理している近畿地方整備局が管理しています。その近畿地方整備局の広報コーナーになっていますが、棚はがら空きで、特に活用されているようには見えませんね。

近畿地方整備局のホームページには、この曽根崎地下道について、

「地下道の広幅員部では、歩行者が地下空間であることを忘れ楽しめる、うるおいとやすらぎに満ちた(夢空間)広場を設けています」

なるほど。「そねちか」という愛称もあったんですね。知ってました?うるおいとやすらぎというよりは、近代的なデザインですが、悪くないですね。スタイリッシュな感じがして。写真をよく見ると、そのスタイリッシュな感じには似付かわしくない張り紙が2枚ありますね。

よく見てみると…

あーゴミを捨てる人がいるんですね。もう1枚ありました。

ボヤまで…張り紙も16年前からあるんでしょうか…

そねちかの名誉のために言っておきますが、現在では、ごみも落ちていませんし、ボヤも起きていません。気を取り直していきましょう。

北側の大阪駅前ビルの地下2階とつながっていて、南側の出口のを出ると北新地です。その南側の出口にある張り紙は…

なんと盗撮被害への注意を促す張り紙3種。どんだけ盗撮されるんでしょう。しかも、地上へのエスカレーターにも貼りまくり。

すぐ近くにエレベーターもありますのでね。(汗)

ちょっと唐突な感じもしますが、大阪の橋の実物の橋名板の展示もあります。橋名板ファンなら垂涎すること間違いなし。

これだけ何もない広々としたスタイリッシュできれいな地下空間はなかなかないですよね。

そねちかの西側に掲げられた案内看板です。上から3つめに空港バスや高速バスの停留所として「ホテル阪神前」ってありますけど、ホテル阪神の停留所はここ北新地駅から電車で1駅先の新福島駅が最寄りです。もちろん、歩けない距離ではありません。もし、そこを案内していないのであれば、現在、福島に移転したホテル阪神(現ホテル阪神大阪)が梅田にあったころの案内ということになりますね。移転したのは1999年ですから、推測が当たっていれば、少なくとも22年前の案内板ということになります。

16年前の出来事の張り紙、22年前の案内板。まるで、時間が止まったような空間です。

そして、先ほどのエスカレーターを上がると、明るい世界が待っているのでした。


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