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地味な観光協会制定 地味な観光用語⑥サンセットベール

普段から見慣れている景色が夕陽を浴びて美しく見え、感動さえ覚えること。

正しくは「サンセットベールをまとった風景」であるが、景色そのものを指してサンセットベールと呼ぶこともあるなど、用語の使用法には幅があることにも注意されたい。

初めて見た景色がいきなり美しい夕焼けで感動する場合もあるが、この場合、景色の美しさもあるが、夕陽が“盛って”いることが多い。サンセットベールの効果と言ってよいだろう。

夕焼けがきれいに感じる理由として、一説には、スペクタクルな日中を終えて安堵しているからとも。まさに「戦いすんで~日が暮れて~♪」である。

確かに、夕陽は一日の終わりを感じさせる。そういえば、夕陽は sun set だし、ゲームの終わりはgame set である。

1日の終わりに夕陽を見ているだろうか。もし見ていないのであれば、終わりの無い日々をダラダラ過ごすことになってしまう。

ちょっと大げさに言えば、夕陽や夕焼けを見るということは、限りある自分の「生」にけじめをつけながら生きることになるのではないだろうか。

ちなみに下の写真ですが、上は小豆島に出張した帰りのフェリーで撮った瀬戸内海、下は前職の職場で撮った夕景

対義語に「サンライズベール」、関連語に「ダークネスベール」、「スノーベール」、「レインベール」などがある。


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