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タタール風「アズー」に挑戦

夫はネットをあちこちサーフィングしては
YouTubeでみつけてきた料理動画を送りつけてきます。

ここ2,3か月ほどハマってるのは「タタール風アズー」
「めっちゃ簡単だよ!」
「じゃー、自分で作れば?」
「あー、僕はあまり上手につくれないから、おいしそうなものを見つけてきてマリちゃんに作ってもらうのがごにょごにょ…」

しゃーないなあ。
一緒になってから、食べたことのない、目指す味はどうなのかわからないまま悪戦苦闘してロシア料理つくってきたものでした。
その後、ロシアに行って現地の味を確認できて、だいぶわかってきましたが…。

今回のタタール風アズーのポイントは「塩漬けきゅうり」を使うことらしい。
材料はポテト、玉ねぎ、牛肉、塩漬けきゅうり。トマトペーストあるいはトマト。
あとはお好みで香草など。

材料を炒めて軽く煮込むものらしい。
夫が最初に送ってきた動画を参考に、3週間ほど前に初トライ。

日本には塩漬けきゅうりとかないし、と市販のピクルスと、ピクルスの素使って自分で作ってみたピクルス使ってみたけど、うまくいかなんだ。
味がバラバラだったし、小麦粉を振りすぎた。
しかし、このレシピのじゃがいもの炒め方は大変参考になり、単体の料理としても好評なので、以来これを使わせてもらっています。

一回目失敗したのでガッカリしたのと、ほかにいろいろ作りたいものや別の料理の材料を手に入れたりで数週間経過したところ、また夫が
「こちらのほうが簡単かも!」
と動画を送ってきよった。

かわいいくせに実は毒々しいデザインのエプロンが素敵です。
キッチンが前回のおっさんより家庭的なのもいい。
トマトペーストではなく、フレッシュなトマトをおろすというのも、はじめてでおもしろく、ちょうど昨日、水・金のひるま、ちかくのカフェの軒下でやってる無農薬野菜屋さんで買っといたトマト、玉ねぎ、じゃがいもを使うことにしました。

ロシア料理のレシピみてると、日本では「チーズおろし」として紹介されている卸器

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ロシアではマストな卸器として活躍、これで人参もよくおろしてます。
サラダ用茹で卵もこれでおろしてた。

動画って便利ですよね、言葉では伝わらない動きとか間合いとか、色がこう変わったら次のアクションか、とかわかるし。
とくにロシア料理なんて「できるまで調理する」って、だからどれくらい?
材料の量も適当なの多いし。
「植物油ちょっと…大さじ2,3くらい」
って、日本では「ちょっと」って大匙1だぞ、きっと!
なんて突っ込みながら見るのもおもしろいです。

今回のレシピは小麦粉を使わないってことで
ポテトと玉ねぎを炒めて別の器にいれ、続いて牛肉を炒めて色が変わったら細切りにしたきゅうりのピクルスをいれ、混ざったらポテトと玉ねぎを戻しておろしたトマトをいれて塩コショウ、ローレルいれて5分ほどくつくつ。これだけ。

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よろこんでやってきた夫と食卓を囲みます。
食べながら、あれこれ寸評。
「やっぱり、きゅうりのピクルスはすっぱすぎ。塩漬けきゅうりがいいけど、日本では見つからないよねえ」
「でも、一回目のよりよほどおいしくできたよね」
「うん、おいしいおいしい。今回の料理人は、汁は少なくていいと言ってるけど、僕個人はもうすこし汁があって、シチューみたいな感じのほうが好きだな。それから、もうすこし肉は煮込んで柔らかくなったほうがいいなあ」
「了解」
「好みによるからね。前のひとは、小麦粉いれたら深みがでるから好きっていうし、好き好きでひとつとして同じレシピないんだ」
「(家庭によって味の変わるという)ボルシチと同じだね」
「そうそう。そういえば、子どもの頃読んでたラジオ技術の雑誌でね…」

と、いかにロシアや諸外国のラジオの中身はそれぞれ違っていて、調整が大事だったけれど、日本のものは均質だったので不要だった、という話になっていったのでした。

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※アズー、トマトのサラダ、きゅうりの東欧風サラダ。すべて水・金近所のカフェに売りに来る無農薬野菜屋さんで買った野菜をつかって。

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