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旅日記帖(初の東北行)

旅の目的は各人さまざまな理由があろうが、
わたしの場合

・じぶんの非日常と他人の日常のまざり具合をたのしむ
・その地の食、文化、空気に触れる

というのが主眼だ。

また、いらちで日々時間に追われるようにそのように生活している自分がイライラしてもどうにもならない、ジっと待つしかない時間も必要なのだと、19歳のヨーロッパ一か月半バックパック旅行のときに知ったそのことを思い出させてくれるのもいい。

そんなわけで、9月から計画していた初めての東北行。

毎年11月に趣味の仲間と行っている豊岡(永楽館歌舞伎みに。ここ数年は歌舞伎中止ででも豊岡には行こう、と)、今年は1月にはじめた太極拳のはじめての発表会と日が重なったため行けず、でも旅行には行きたいよな、よし発表会おわってそれも目指して太極拳の練習頑張ろう、転職して6月から働き始めた仕事がんばってるのの慰労もかねて、と。

目的はいつかは行きたいと思っていた中尊寺金色堂、あとは適当に、とまず日程を決めて飛行機を予約。そのあと、ぼちぼち情報をみて行程考えてホテル予約して。結果、以下のような行程になりました。もちろんわたしの基本、誰に気兼ねすることもなく気を遣うこともない一人旅行。

--------<旅程>--------
Day1: 11/19(土) 京都→仙台
〇フライト:KIX発15:15 仙台着16:35
■仙台空港→仙台 
◇仙台→一ノ関やまびこ69号(盛岡行)
●蔵ホテル一関

Day2: 11/20(日) 一ノ関→奥州平泉→盛岡
〇東北本線(盛岡行) 一ノ関→平泉 10:15発 → 10:23着
 中尊寺
■平泉 東北本線(盛岡行)→盛岡
●ダイワロイネットホテル盛岡駅前 

Day3: 11/21(月) 盛岡→仙台: はやぶさ34号
●仙台ワシントンホテル

Day4: 11/22(火) 仙台→京都
〇仙台→仙台空港 08:31発 → 08:56着
■仙台発09:55 KIX着11:35


いやあ、今回の旅はホテルが充実でした!
昨年12月の自分ご褒美旅富山行2泊3日(そう、自分ご褒美がだいすきです)ではホテルはイマイチだった。ホテルに温泉があるから、とどちらもスーパーホテルだったんだけど、エレベータが1基しかないというのがよろしくない。2日目には朝、朝食に行くひとの混雑にぶつかってエレベータが来ずに電車に乗り遅れてひどい目にあった。事前にそのホテルにエレベータが何基あるか、確認しようがないけれど(ある?)、エレベータ2基以上は基本よなあと昨年痛いほど感じた。

今回ホテルの手配のとき、それすっかり忘れてたけど(笑)すべてのホテルで2基以上だったので「そら、そうよねえ」と思った。それから、やはり新しいホテルの方がいいね、お風呂が快適だしエアコンがうるさくない。しかも今回3泊のうち2泊は風呂とトイレが別々でしかも美しかった!いや~、お風呂がゆったりていいですねえ!ユニットバスだったホテルには大浴場あったのでよかった。←大風呂、温泉好き

それぞれ別のサイト(一番安い金額をオファーしてきたところを選んだ結果)から予約したんだけど、3泊目の宿のサイトは「良いうわさをきかない。予約ができてなかったとか」という情報をネットでみかけたので不安だったけど、むしろ2泊目のチェックイン時に「そんな名前も、受付番号も登録されてない」と言われて焦った。ネットで支払いも済ませているのに。スマホのないわたし(厳密には持ってるがSIMなしでタブレット使い)は旅情報を出力してクリアファイルにいれて持ち歩いているのだが、そこに載っている予約番号+暗証番号、支払い済んでます等の情報みせたら、ようやく出てきたらしい。

しかし、「あ、ありました」だけで不安を与えたことの謝罪とか一切ナシであたしはムっとしてその受付のお姉さんへの態度が非常に硬化した。
が、彼女のしゃべり言葉、訛りをきいているとどうも中国人らしい。中国人客が多いので配置されてるのだろうな、中国人の文化からしたら別に謝るような事態でないのかもしれない。と思いつつも心が狭いので、態度悪くなってしまった。

そんなトラブルあったものの、ここが3泊のなかで一番安くてしかも一番よかった。部屋はダブルベッドで広々、浴室も美しい。
どの宿も駅チカだったけれどここが一番近く、1Fのコンビニからホテルへの入り口もある。行きたい場所(食事処、お店など)もすぐちかく。大満足。
さてさて、各日の詳細は以下に。

Day1: 11/19(土)
19時すぎ、ホテルにチェックインしてすぐに道中でみかけた三陸の直送魚をうたっている居酒屋に飛び込んだら、超地元のお店。最初は異分子扱いだったけど、カウンターの先客、2人の常連おじさんとすこしずつしゃべるようになり、おじさんたちに連れられて昔なつかしいカラオケスナックへ。23時ごろホテルに戻る。


ホテルの前にこんなものが

Day2: 11/20(日)
一関駅で「佐々木のせんべい」を買う。
昨夜のおじさん、一人が「そばがいい」と言えばもうひとりが「いや、食べんでもいいよ」と、あれこれひとりが良いと言えばもうひとりが「それはイマイチ」とか「別に食べなくていい/行かなくていい」とことごとく意見が相反していたのだが、「佐々木のせんべい」だけは一致していたので買うことに。
中尊寺へはバス、とあるのだが徒歩でもいける、とネットの情報。
昨夜のおじさんたちも「歩いていけるよ~」と言うので結局すべて歩きで
毛越寺、中尊寺とその周辺施設などおよび道の駅。
念願の金色堂みてから
お昼は中尊寺境内にある「かんざん亭」で自然薯温そば。

毛越寺への道
どど~ん!中尊寺
こんなかに金色堂(内は撮影禁止)
自然薯そば~

月見坂で弁慶餅。
岩手はくるみ大好き?境内売店でくるみ練りこんだいうかりんとう饅頭買う。
レジ横にあった「弁慶力餅」もついでに。

道の駅で面白い形で軽く(おもしろい形のサラダボウルもあったが、荷物を重くしたくなかった)、リーズナブルなひのきの小皿買う。

行程を練っているときに最初、一関から盛岡まで途中から新幹線使おうと思っていたけれど、待ち合わせ時間をいれると結局鈍行と同じくらいの時間かかり、しかも高くなることに気づいて普通列車で行くことに。予定してたよりも早く出て早く着いたので散策に出かける。

「明日行こうと思っている宮沢賢治ゆかりの光原社はこちらのはず」
と歩き始めたところにあった大き目のビルにマツキヨはいってたので「そうそう、ヘアケア用品買いたかったんだ」とはいると、同じビルにスーパーと民芸品売ってたので土産と今晩の酒を買う。
南部鉄器は素敵だが重いので、南部鉄器アクセサリー、それからあまりにも可愛いフクロウのキーホルダーを夫用に。携帯用靴ベラ買いたいと思っていたので(100円ショップで見つけようと思ってたのだが)ええ感じのがあったのでそれと、よい感じで安いヒノキのお箸も。
あとからレシート見たら、「賢治の大地館」とかいうとこだった。


「銀河鉄道の夜の川べりの電灯があったら、こんな感じだろうな」
と思う可愛い電球が川沿いにある道があり

たのしんで歩き、「光原社はこちらでは?」と思いつつ歩を進めたら、見つけた!
もちろんもう閉店しているが、よしよし、場所確認と。

「盛岡に来たらこれ」と皆に言われた盛岡冷麺を、お腹あまり空いてないけど詰め込むことにして宿ちかくの有名店のひとつ、「ぴょんぴょん舎」行ってみたらメインは焼肉の店で、ついでにええ肉食ったろと前沢牛セットと盛岡冷麺ハーフ。案の定翌日までお腹いっぱいだったのだった。

冷麺のあとは駅散策、お土産買ったり、荷物を軽くするためのヤマトの場所チェック。部屋に戻って仕入れた酒飲んでべろりんちょ。駅で買ってみた南部せんべいのピスタチオを食べてみたら美味しかったので明日追加で買うことを決意。

Day3: 11/21(月)
駅のコインロッカーに荷物2つ預けて光原社に乗り込み、可否館のコーヒーも含めて堪能し(くるみクッキー美味しかった。ごてごてしたエンガディナーよりシンプルな味わいで気に入った)、ふいと川側をのぞくと川沿いの小道があることを発見、降りるところを探して川沿いを駅近くまで歩く。
駅ですこし土産のお菓子を買い足してからコインロッカーから送るほうのバッグ1つ取り出し、買ったもの詰めてヤマトさんへ。お腹すいてないのと夜は仙台で牛タンと決めているので、小腹がすいたときのために「ずんだ餅パン」買って持って行く荷物をコインロッカーから取り出し、新幹線で仙台。道中ずーっと、広がる風景と山、空を堪能した。

「光原社」で買ったものたち

仙台についてすこし方角を迷った挙句ホテルに無事チェックイン。
昨日チェックインに手間取ったのは、もしかして外国のシステムだったからかな?Day1は「るるぶ」だったから苗字告げてすぐOKだったけど、Day2はアルファベットで告げるべきだったのかな?と思い、Day3は学習して、こちらも外国のシステムだったので登録名を確認して「名前、姓」を告げたらすんなりチェックインできた。

牛タンの店は、事前に調べておいたオススメのうちのひとつへ。
最初、せっかくだから駅ナカの支店でなく駅前店のほうが雰囲気あるかな?と行ってみたけど人が並んでいたので駅中の牛タン通り店へ。こちらはすんなり入れた。出るころには、人が並び始めていたけれど。
せっかくだから、自分的いちばん美味しそうな定食に。牛タン愛してる上の娘へ送る手配も食べるのと並行して済ませる。

真芯極厚とかいう感じの名前

一旦ホテルに戻って明日の動線確認かねて、土産と使用済み衣類詰めたバッグ持って駅に行き、ヤマトさんから発送。空港行乗り場への一番スムーズな道も確認できた。
ホテルむかいのオーガニック食品店みたいなところですこし買い物してホテル1Fのコンビニで甘いものと朝食用ヨーグルト仕入れて(酒は駅で仕入れ済)部屋にもどり、のんびりする。湯舟が広くて快適!

Day4: 11/22(火)
朝の便、早く目覚めたし念のため、予定してたより一本はやい電車で空港へ。そこまでお腹すいてないけど、家に着くのは午後過ぎるからお腹にいれとこう、でもガッツリは無理…とお店をみてまわると、「玉子かけご飯定食」提供してるとこあったのでそこに落ち着く。飛行機のみえる席でゴキゲン。わたしの大好きなモズクもついててうれしい。いぶりがっこも普通においしい。空港メシなんて期待してなかったが美味しい。東北は白ご飯がおいしいから危険、普段炭水化物食べないわたしがおいしくてばくばく食べてしまう。

搭乗時間も迫ってきたので目星つけてた土産(夫へのスモーク牛タンと宮城鮭のスモークサーモン、自分用に山内鮮魚店の「夏のホヤ」)を買って搭乗口へ、その後の道程はスムーズに帰ってきました。

それぞれの土地の空気にすこし触れられた、リフレッシュできた、日常(主に仕事のストレス)をリセットできた(また仕事に戻るのがイヤだけど、、、)、非常に充実したたのしい旅だった。

当面の課題は、旅で1kg増えた体重を早急に落とすこと。

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