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ロシア料理:ピロシキとベリャシのちがい

この一か月というもの、ピロシキのような「ベリャシ」を繰り返しつくっており、もう3回つくったけれど、今週また作るつもり。

理由は、夫がそれを大好きだということと(毎回食べても飽きないらしい)
作るごとに改善点をみつけて、「近いうちに、再挑戦したい」と思うこと、
ピロシキよりよほど簡単であること。

「ピロシキ」ときくと、日本人の多くは肉詰め揚げパンを思うだろうけど、
ロシアのピロシキは「具いりパン」で、具はいろんなものがあり、甘いものもある。
そして、揚げるのではなく、焼いたものが多い。
我が家でのパーティーで「揚げたピロシキ、はじめて食べた」と言ったロシア人もいた。
じっさい、揚げピロシキの作り方を教えてくれたのはカザフスタン人だった。

ピロシキは夫と一緒になってから20年以上つくってきたわけで
あれこれのレシピを試し、夫や家族が好むスタイルに落ち着いてきたわけだけれど
ビリャシは以前一回だけ作り、以来挑戦していなかったのが、ここにきて急にマイブームになった。

「ビリャシはひきにく具の揚げパンだけど、ピロシキとどう違うの」
夫に問うと、夫もよくわからないという。
「『窓』があること??」

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そこでまとめてみた、ピロシキとビリャシのちがい。

<ピロシキ>
・生地に強力粉をつかう
・具はなんでもあり
・具は調理してから詰める
・焼く方法と揚げる方法とがある

<ビリャシ>
・生地に薄力粉をつかう(多くのレシピでは指定していないが、夫の実家ではそうだったとのこと)
・具は肉と玉ねぎ、塩コショウと水。
・生の具を詰める
・生地に「窓」と呼ばれる穴をあけておく
・揚げる(「窓」を下にして揚げはじめる!)

我が家でつくるピロシキの具はさいきん、2種類に絞っていて
・炒めた玉ねぎ、ひき肉、キノコ類+ゆで卵、塩コショウ
・バタで炒めたキャベツ+ゆで卵、塩
で、詰めるときに冷えていなければならないし、この具をつくること自体に手間がかかるのでトータルの時間がとてもかかる。

一方ビリャシは生地をこねて放置している間に玉ねぎ刻んでミンチと合わせ、塩コショウして水をいれて混ぜればいいだけ。時間も手間もかからない。それで夫が大喜びで食べてくれるのだから、わたしとしてはこちらのほうが完全に効率が良くて楽。

ロシア料理を教えてもらったり、動画をみていておもしろいのは、これまで知っていたのと違う調理法や道具の使い方があること。
人参おろしとしてしか認識していなかった四角のおろし器はサラダにつかうゆで卵もおろすこと。ロシア人のソウルフード、シベリア餃子とも呼ばれるペリメニの具や、このビリャシの具に、ジューシーにするために水を入れることなど。

最初2回の生地は、シンプルに薄力粉とドライイースト、塩、砂糖、サラダ油、水だったけれど
こないだの日曜日につくった3回目は別のレシピを採用して、それらに加えてサワークリーム、バター100gを投入したのだけれど、これはちょっと重すぎて、娘は食べるときは「おいしいおいしい」とぱくついていたのだけれど、しばらくして「胃が気持ち悪い」とのたうち回っていた。日本の、しかも暑い夏には重すぎたかもしれない。次回は今週金曜日に、バターは入れない生地をつくるつもり。夫のママは、いつもサワークリームをいれていたそうなので、サワークリームは次回もいれてみようかな。

ああ、食い意地求道はやまない。

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