春、なにはじめる?
こないだ、就職の面接に行ってきたんだ。
いい年してさ。
2018年、いまの職場に転職した。
それまで契約社員として10年勤めた大手から、2017年12月に「来年は雇用延長しないし」って申し渡されたんだ。
「2018年問題」ってやつで
5年以上直接雇用したひとは、希望があれば無期雇用にしないといけなって決まりが発動して
逆に、多くの雇止めが発生したってやつ。
わたしもそのクチで、
「ごめんけど、そんな予算ないねん」
とあっさり切られた。
「来年の雇用延長はないから」
ってことを、前年12月には知らせてくれたのは、あちらとしての誠意なんだと思う。
もともと事務職だったんだけど
いざとなったら何でもできる自分を見つけたくて
年末の京料理老舗仕出し屋でおせち料理つめるバイトとかやってみたりしたなあ。
で、年が明けてジタバタと就職活動して。
人前で朗々とプレゼンするのとか、苦手なんだよなあ。
もともと、口下手だし
すぐ緊張する性質だから、面接なんてチョーあがるし
いい印象与えられない自信がある…。
それでもなんとか頑張って、一社に採用してもらったんだ。
そこは思いがけず、自分の性に合うところで
基本たのしく、充実して働けてるんだけど
なにごとにも完璧ってのはなくて、不満に思う部分もあり
やっぱり零細企業だから、以前の大手ほど、きちんとしてないところもあったりして
むくむくと、「やっぱりできれば、大手に戻りたいよなあ」て気持ちが起こってたんだ。
そんなところへ、ちょっとした「事件」なども勃発して
募集情報などみていたら、前職の大手組織が、まさにドンピシャの募集をしてるの見つけたんだ。
その組織で働いた経験のあるひとで、
これこれの経験のあるひと。
そのこれこれの経験ってのが、まさにわたしが経験してたことなんだ。
ただ、募集の書きようから(その組織経験者、「必要に応じて」面接とか)
その組織でよくある出来レースなのかな…とは思った。
でも、「宝くじ、買わなきゃ当たらない」のと一緒で、応募しないと進展ないよな、努力だけでもしてみよう。と、昨年大学を卒業して就職、頑張っている娘に相談しつつ応募してみたんだ。
そしたら、「もうダメだろ」と思ってたころに連絡があり、「ぜひ面接に来てください」。
ってことで、日程調整とあいなった。
面接で訊かれることを想定して、答えを用意して…
面接までの2週間、もちろん緊張したよ。
そして、案の定面接では緊張で終始声が震えてた。
面接直後は、胃が痛くなった。
でも、面接が苦手な自分としては、用意していた回答の75%くらい言えたし、よしとしよう!
わたしからの質問への慌てた回答の様子から、「やっぱり、出来レースかな」とは思ったものの
「まあ、落ちても『出来レースだったのかな』と思えば救われるさ」
と思いつつ待ってたら3日後に、「ごめんね」メールが届いたんだ。
「出来レースでなかったとしたら、あそこがいけなかったかな、あるいはあそこ」
とふいっと考えかけてはぶんぶんと首を振って
「いや!考えてもせんないことさ」
とじぶんをなだめた。
教職とらずに卒業して就職して、でも教員になりたいという夢を捨てきれずにいた娘が言ってくれた。
「お疲れさま。ママの頑張る姿をみて、わたしも頑張ろうと思ったよ。
だから、思い切って通信教育の教職コースに申し込んだんだ。
このためにお給料貯めてたけど、ママの頑張る姿を見て自分も頑張ろうと踏ん切りがついたんだ」
成らなかったとはいえ、わたしの努力がそういう風に影響していたと知るのはうれしいよね。
無駄ではなかった、と。
そして今度は逆に、
一年たっても仕事にまだ慣れず、日々へろへろになってるのに
教職とろうと努力している娘をみて
わたしも頑張ろうと
もう20年以上前に挑戦して挫折した、校正講座に申し込もうかと思ってるんだ。
やっぱり文章のことは好きだし、紙媒体の本にせよ、オンラインにせよ
誤字脱字がすぐ目についてしまう性分、仕事でもひとの文章の誤字脱字誤用が気になる。
場所によってはうざがられるその性質を、生かせる仕事が見つかるかもしんないし
少なくとも、自分の好きな文章関係で知識教養を伸ばせるはず。
努力や思いは、循環するものかもしれない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?