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DJ 社長と喧嘩した日

あれは、世間に初めて緊急事態宣言が出されると噂されていた2020年3月。

僕たちは『アリーナツアー』を控え
日々ライブの準備に追われていました。

「5月はライブできるでしょ」
最初の頃は軽く考えていました。
しかし、周りのライブが次々に無くなっていくのを見ていくうちに
「本当にライブできるのか?」
不安が大きくなる中、進める作業。

そしてついに緊急事態宣言が出る!という話が濃厚になった時
社長から相談を受けました。

「緊急事態宣言になる前に撮っておきたいものがある」

僕はこれに反発しました。

•交通機関が止まって東京に帰って来れなかった時が嫌だ。
•コロナ怖い

↑箇条書きにするとめちゃくちゃ子供みたいな理由。笑

この時既に心のどこかで
「アリーナツアーはできない」と思っていたんだと思う。

以前の僕はどこかで
「ここから先は無理なラインだ!」
みたいなものを自分の尺度で勝手に決めていたんだと思います。

結局、撮影自体は行われたのですが
後から考えるとそのタイミングで撮っておいてよかった。笑
そもそも先回しはいいことない。
どんどんめんどくさくなるから。


その後、コロナの影響でアリーナツアーは中止になってしまいましたが


一つ問題が発生します。





めちゃくちゃ暇になりました。







「家でおとなしくしてるのが正解」
という風潮に甘え、家でずっとゲームしてNETFLIX付けの日々。
二ヶ月ぐらいは特に何をするわけでもなくダラダラ過ごしていました。

僕は20代前半でも2.3ヶ月ニートしたことあるんですけど

自分が一定の期間期間何もしていないと
人間として終わった感覚になっていくんですが

この時も
「俺、、、今めっちゃクズだな!!」

と我に帰りました。
ここで我に帰らない人はそのまま無事ニート生活突入です(毎回ギリギリ耐えてる)

ただ、特にやることもなく
人と遊びに行くのはタイミング的に、、


そんな時思い出したのがDJ社長の言葉
「最近暇なんでチャリでその辺プラプラして帰ってきてるんスよ」

引きこもりの間に夏を迎えた世界に
僕も愛用のママチャリを漕ぎ出しました。

息を切らし、汗をかいて
行く宛も無く1時間ほど自転車を漕いでいると
偶然に温泉施設にたどり着きました。

「汗かいたし温泉に行ってから帰ろうかな」

軽い気持ちで入った温泉で


僕はサウナと出会いました。


今までサウナは友達に誘われていくことはあっても
一人でサウナに行くことはありませんでした。
 
サウナ室で熱して、水風呂で冷やして、外気浴で休憩。

単純なことの繰り返しのに、帰り道の僕は何か大業をやり遂げたような気分になっていて
自転車を漕いで流れる汗も爽やかに感じました。

いや、本当に爽やかだった。

そこから人生への意欲も復活して、また仕事に打ち込めるようになり


サウナジャンキーのシノサンが生まれました。

DJ社長がラインライブで
「シノサンはサウナに行きすぎておかしくなってる」

と言っていましたが

あの瞬間から僕はずっとサウナに狂っています。

考え事も、打ち合わせも、遊びも、今ではサウナを中心に考える生活になり

サウナは僕の人生に必要不可欠なものになりました。

サウナとの出会いも本当に偶然。
言い方を変えれば運命。
ただの道草。


人生に無駄なことはない。

わかっていても忘れてしまう。

だからこれからもサウナで心と体を整えて

日々に感謝して生きていきます。

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