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何度も振り出しに戻る

もっと寝たい、彼氏が欲しい、キレイでいたい、仕事でも評価されたい、何がやりたいかわからない、でも何かに夢中になりたい、寝たくない、家からでたい、家から出たく無い、みたいなまとまらない20代をすごし。

気付いたら子どもがいて。気付いたら体はおばさんになっていた。正直、「中身はずっとそのままですよー」とは言えない。だってなんやかんや言っていろいろあったし。40すぎても変わらない部分もあれば、変わった部分もある。

子ども一般に興味がなかったけど、別にいても気にならないくらいになったし。

20代くらいまでは、もっとずっと簡単に人を傷つけていいと思っていた。いや、ちょっと違う、自分以外は傷つかないと思ってた。世界と自分はくっきり別れていて。しんどいのは自分だけだと思っていた。自分が相手に失礼な態度をとっている時もその自覚がなかった。それが若さだということで、許されるものではないなっていうことくらい今ならわかるけど。

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人に向けられている「こうあるべき」みたい圧。自分でも自分に対してもっていた。そうしなくてはと捕らえられていた。特に恋愛や見た目。誰かに好かれるためには、型にハマらなくてはいけないのかと思って、女子本も読んだ。その型は窮屈すぎてはまれなかったけど。

そういう意味では、長い思春期のようなものだったのかもしれない。そこを通り過ぎて、今まで恥ずかしくてできなかった、あれやこれやに挑戦できるようになった。「もっと早くにここに来れたらよかったのにね」っていつも思うけど。まぁしかたない。今ついたのだから。

だから、何度でも振り出しに戻って、また始める。そしてまたやめて、また新しいことを始める。なんてことを考えた木曜日。


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