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臨床のためのストレッチ講座!!


どうも。薬師寺です。

今週も水曜日がやって来ました!!


全く関係無いですが…
先日、広島県の宮島に行った時に、鹿が居たのでその写真乗せときます。笑

宮島に行けば鹿が居ます。
鹿好きにはたまらない場所だと思うので是非行ってみて下さい( ・∇・)


じゃあ、切り替えてここからが本題です↓↓

今回は、先週アンケート調査をさせてもらいました。

その結果ですが…

臨床に使えるストレッチのコツについて投票が多かったので、
本日のテーマは、臨床のためのストレッチのコツやポイントをお伝えします!!


今後も、定期的にこういったアンケート形式で希望が多いコラム内容を優先的に配信して行こうと思うのでアンケートにご協力頂ければと思います。


では、本題のストレッチについて( ・∇・)


多くのセラピストが行う誤ったストレッチ


身体が硬ければストレッチ。

関節可動域制限にはストレッチ。

セルフケア指導でストレッチ。


多くのセラピストに共通していることが…

自分自身の身体のケアにしろ、臨床で患者さんを診る上での症状の対処の仕方の選択肢としてストレッチをして解決しようとする人が多い印象があります。


そして、自分自身の臨床経験からも…

1年目の時など、身体が硬い人にストレッチを提供しても痛すぎてストレッチにならない。防御性収縮が入ったり、可動域制限を改善する目的でストレッチを治療プログラムとして立てたはずなのに全然ストレッチをしても可動域がUPしない。

意味が分からないくらい良くならない。笑

こんな臨床経験をめちゃくちゃしてきました!!


自分もこういった経験がありましたが、自分だけでなくストレッチをしても変化がない。ストレッチが痛くて出来ない。治療にならない。

こんな悩みがあるセラピストは少なからずいるはずです!!


そして、そのほとんどの人がストレッチはとりあえず筋肉を伸ばせばいいと思っている。

一般の人ならまだしも、解剖学・運動学・生理学の知識があるセラピストが、ストレッチの指導でただ伸ばすだけの指導をしているなら素人でも出来るストレッチ指導なので、ストレッチの指導方法なども考え直す必要があると思います。


ストレッチの効果について


・心身のリラックス効果
・筋肉や腱の柔軟性向上
・関節可動域向上
・血液循環の改善
・筋緊張改善
・心肺機能の向上
・疲労物質の蓄積予防
・準備運動
・筋肉や関節の怪我予防

ストレッチにはこの上記のような効果が期待出来ます!!


ストレッチの種類について


スタティックストレッチ(静的ストレッチ)

ストレッチといえば、スタティックストレッチと考えている人が多いのではないでしょうか?

Ib抑制を使って持続的に30〜60秒程度伸張するストレッチです。

伸張反射が出ないように注意して反動を付けずに伸張するのがポイント。


ダイナミックストレッチ(動的ストレッチ)

スポーツ選手のトレーニングプログラムで用いられることも多く、方法によっては高齢者でも活用することが出来ます。

静的ストレッチとは違い、ストレッチを掛けたい筋肉の拮抗筋の収縮を入れることにより、相反抑制(Ia抑制)の働きでストレッチ筋の弛緩を狙います。

ストレッチや関節可動域の向上にも使えるため、主導作筋だけでなく、拮抗筋もセットで考えてアプローチすることが必要になってきます!!


PNFストレッチ

PNFストレッチに関してはさらに細かく分類することができ…

・ホールドリラックス
・コントラクションリラックス
・スローリバーサルホールドリラックス

ホールドリラックスは、ストレッチをしたい筋肉に対して、持続的な等尺性収縮を入れ、等尺性収縮を入れることにより、収縮後の最大弛緩を狙ってストレッチをする方法です。

コントラクションリラックスは、ダイナミックストレッチと似ている部分がありますが、ホールドリラックスはストレッチを掛けたい主導作筋に掛けてストレッチを掛けたのに対して、コントラクションリラックスは拮抗筋に対して等尺性収縮を入れ、相反抑制の働きを使い、筋肉の弛緩を狙う方法です。

スローリバーサルホールドリラックスは、ホールドリラックス+コントラクションリラックスの混合型です。主導作筋と拮抗筋を交互に収縮させてストレッチを行っていく方法になります。


このPNFストレッチも臨床で用いることが多く、持続収縮や等尺性収縮を使うことも筋弛緩を狙う上では効果的なことがあります!!


バリスティックストレッチ

バリスティックストレッチは、施術者、もしくは患者自身が反動を付けながら筋を伸張させるストレッチ方法です。

バリスティックストレッチは、反動を付けるため、伸張反射を誘発しやすく筋損傷にも繋がり返ってストレッチ効果ではなく、緊張を上げてしまうデメリットもあることを知っておく必要があります。

スポーツのパフォーマンス向上を目的で使用されることが多いみたいです。

自分は、あまり臨床では使わう頻度は少ないかも!!


臨床でのストレッチのコツ


臨床でのストレッチのコツですが、

スタティックストレッチ(静的ストレッチ)ばかりやってるセラピストが多い印象がありますが、ストレッチには上記のように種類があり、目の前の人に対して適応させていくことが必要です。

自分自身もスタティックストレッチしか知らなかった時は、

・ストレッチにならない
・痛くて出来ない
・可動域が上がらない
・防御性収縮が出る
・筋緊張が変わらない

こういったことを経験して、他のストレッチや生理学的な人体の反応を知ってからは治療の幅が広がり変化を出せるようになってきたので他のストレッチも適応させて行けるように知ってもらえればと思います。


そして、臨床でのストレッチのコツ!!

この4つを上手いこと組み合すだけでもかなり効果的に変化が出せます!!


そして、上記の4つのポイントに付け加えて…

この上記のスライドの4つを加えてストレッチを組み立てることで臨床では十分変化が出せるレベルだと思います!!


下の2つだけ説明を加えておきます。

・上下関節の影響を考える
上下関節の影響ですが、特に2関節筋の影響です。
大腿四頭筋やハムストリングス、大腿筋膜張筋であれば、膝関節と股関節の影響。
そして、股関節付近を考えるのであれば、膝関節と腰椎の位置関係。
胸椎レベルであれば、頚椎と腰椎の位置関係。
このように上下関節がどの位置にあるかを考えてストレッチをするのが大切になります!!

・荷重時の各関節作用を考える
非荷重時と荷重時では身体作用が変わってきます。
荷重時になった時の全身のアライメントを考えた上で、ストレッチをかける必要があります。
例えば、反り腰の人。
腰椎の前弯が増強しているため、短縮している腰部にストレッチを掛ければ改善すると思われがちですが、立位になった時には、胸椎伸展位・骨盤前傾・膝関節過伸展・足関節底屈位になっていることが考えられます。
そのため、腰部をストレッチするだけでなく、腸腰筋、大腿四頭筋など過剰に短縮傾向になりやすく、荷重時に運動連鎖によって変化する部位に対しても必要に応じてストレッチを加えることがポイントになってきます。

ストレッチをした時に伸張される組織

そして、ストレッチをした際に伸張される組織についても知っておく必要があります。

よく学生の時に、アキレス腱のストレッチとか学校の体育の授業とかで準備体操の時にやってましたが…

実際に伸張を加えた時には、筋肉や筋膜、関節包が伸張される割合が大きいことが分かると思います。


つまり、腱や皮膚の伸張性や柔軟性を出したい場合であれば、直接、徒手的に触って動きを出す方が効果的なことが予測できたりします。


このようにストレッチをした時に各組織が伸張される比率を理解しておくことも重要ですね!!


ライタープロフィール

薬師寺 偲

理学療法士
ピラティスインストラクター
愛媛リハビリ道場運営
西日本セラピストsalon運営
Physio365ライター


運営ブログ:愛媛リハビリ道場
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