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蛇口は夜も眠らない【詩】

学生時代の下宿の蛇口は
いつも少しだけ水が滴り

ポタッ ポタッ ポタッ

同じテンポで一晩中ずっと
単純なリズムを刻む
水滴の音は
朝まで
続いて
そして
私はと言えば
その音を聞きながら
中々 眠れないという
夜ばかり過ごしていた
そんな夜・夜・夜を
過ごしていた



(20211013/私之若夜=しのわかや)
※これは1年前に投稿した記事の再掲です。
 一部修正加筆してあります。
 文全体の形づくるシルエットを
 意識しながら、タイポグラフィっぽく
 作ってみました。
 写真はcanvaからいただきました。