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猫の手を借りる幸せ【詩】

幸せを絵に描いてみたら餅でした

能弁を讃えるメダルは銀ですが
分け隔てない沈黙は 何処で切っても金でした

借りた手を見れば成る程 猫だったので
役立つ剣やペンよりも 小判を一枚あげました


信じる者になってみたけれどすくわれたのは足でした

蚤に心臓はあったかどうか?
藁をも掴めど溺れたままで
「神のみぞ知る」は「お先真っ暗」で
やいばがないから せめて「つけまつげ」


・・・幸せなんて何処へやら

・・・のんべんだらりの生活に
・・・忘れかけていた
・・・家族の温もり そして
・・・優しさ


幸せを絵に描いてみたら餅でした

能弁は銀
分け隔てない沈黙は金

借りた手は 猫だから
やはりこれには 役に立たない小判を一枚 報酬として あげました




(20240909/私之若夜=しのわかや)
※画像はCanvaからいただきました。