草の芽【詩】
手入れをしたあとのきれいな場所に
いつしか生えていた草の芽
伸びないうちに抜いてしまわないと後が大変だ
そう思って ふと見ると
不思議なことに可愛らしく思えてくるではないか
それでも
石畳や飛び石の隙間に出てきた草は
早めに取ってしまったほうが本当はいいに決まっている
ちょっとした気の迷いにすぎないのだが…
こんな時は
写真に収めてから もう一度眺めて抜くようにする
実質 何も変わりはしないが
そうすることで ある種の罪意識から逃れているように思う
そんな儀式のような手続きを必要とすることが
僕の日常には けっこう多いのだ
(20220410/私之若夜=しのわかや)
※これは以前投稿した記事の再掲です。
体裁を変更し修正加筆してあります。
画像はCanvaからいただきました。