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やまとことのは【詩】

古の 風の中
暫し別れの 声をかき消す 叢や水の音

永久に 今の儘
時を忘れて 相交はし 想ふ優しさ

恋しくて 君のその面影
今は別れの 涙涸れ果て 薄ら宵闇に浮かぶ

永久に 闇の中
時を忘れて 相交はし 相想ふは大和言の葉



〈読み〉

 いにしえの かぜのなか
 しばしわかれの こえをかきけす くさむらやみずのね

 とこしえに いまのまま
 ときをわすれて あいかわし おもうやさしさ

 こいしくて きみのそのおもかげ
 いまはわかれの なみだかれはて うすらよいやみにうかぶ

 とこしえに やみのなか
 ときをわすれて あいかわし あいおもうはやまとことのは



〈絡繰り〉

いにえの
かぜなか
しばしかれの
こえをきけす
くさむらみずのね

とこえに
いままま
ときをすれて
あいわし
おもうさしさ

こいくて
きみのそおもかげ
いまはかれの
なみだれはて
うすらよいみにうかぶ

とこえに
やみなか
ときをすれて
あいわし
あいおもうはまとことのは



(20220608/私之若夜=しのわかや)
※これは以前投稿した記事の再掲です。
写真はCanvaからいただきました。